児島八十八か所巡礼 第22番 友仙庵その2
倉敷市
丘の上の札所から、来たときとは違う方向に下る道があり、ここを下りて行くとすぐにお堂らしき屋根が見えてくる。
距離は近く、両方合わせて一つの札所と考えればよいのだろう。
狭いけれど境内もあり、お堂は小さな宝形造りのしっかりしたものである。(写真1)
お堂の隣には唐破風の玄関の、小さいながら客殿風の建物もある。(写真2)
下の札所の本尊は弘法大師像なので、上の札所が本堂で、ここは大師堂と考えることも出来る。
四国霊場では、まず本堂の本尊にお参りした後、大師堂のお大師様にお参りするのが一般的な作法であるため、ここでも上と下の両方をお参りするのがよいだろう。
こちらの石標は嘉永元年と刻んであり、江戸時代後期のものである。(写真3)
さて、表の道から札所に入るところがかなり細い路地で、入り口に何の表示もなく、また通りから札所は見えないので、たいへんわかりにくい。
何か表示の欲しいところである。
路地に入る向かいに風情のある民家(写真4)があるので、この建物が目印になる。
私は民家については何の知識もないが、一般の住宅のようではなく、かつての街道筋の商家か旅館であろうか。

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