児島八十八か所巡礼 第26番 持宝院
倉敷市
次の札所の持宝院であるが、その近くの文化財として知られる野崎家旧宅を見学がてら、そこの駐車場に車を停めて訪問しようと思う。
野崎家は製塩業と新田開発で財をなした。
個人の家とは思えないほどの規模の邸宅は幕末のもので、よく旧態が保存されていて興味深い。
ここから、昔は児島で最も栄えていたという味野の商店街を歩いて行くが、シャッターの下りた商店が目立ち、いささか寂れた印象である。
現在、児島ジーンズストリートということで、活性化を図っているようだ。
商店街に面して持宝院があり、境内に一歩足を踏み入れるととても綺麗に手入れがされている。
山門は鐘楼門で、その前に露天で仁王像が立っている。(写真1)
露天の仁王像はちょっと珍しい。
少し気になったのが、山門の屋根のしゃちほこが一つしかないことで、いかにもバランスが悪い。
荒れ寺ならばそれも一興であるが、補修した方が良いと思う。
本堂は入母屋造りで(写真2)、本堂の他に客殿、庫裡、新築の観音堂などがある。
庭はとくに手入れが行き届いていて、枯山水の白砂にはきれいに掃き目が通っている。(写真3)
標石は商店街から参道に入るところに立っている。(写真4)


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