児島八十八か所巡礼 第34番 円福寺
倉敷市
34番円福寺も平松庵から歩いて行ける距離だが、帰途の便を考えて車で訪問することにする。
旧道に面していて、新道からも見えているので場所はすぐにわかる。
専用の駐車場はないようなので、近くの空き地に車を停める。
このあたりは、古下津井と言われるもともとの下津井の村であったところで、寺の山号の潮音山は、いかにも港の町にふさわしい名前である。
開基がいつ頃かはわからないが、戦国時代の天文年間中に再興とのことで、古い歴史を持っている。
山門は薬医門で、前にはなだらかな石段があり、なかなか趣がある。(写真1)
ただ、向かって左側は車が入るためかスロープになっていて、門に続く塀もないので少々バランスが悪い。
境内は建物がよく見えないくらい青々と木々が茂り、写真を撮るのに苦労する。(写真2)
本殿を兼ねた客殿は、入母屋造りで江戸時代の建物のようだ。(写真3)
石標は石段の手前にあり、このあたりの石垣はたいへん丁寧に積まれていて見栄えがいい。(写真4)
石標には天保16年の年号が刻まれており、これまでの中では32番観音寺の次に古いものだ。

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