児島八十八か所巡礼 第63番 琴龍庵
玉野市
洞泉庵の次の琴龍庵は、小島地という集落の中を通る一本道の傍に専用の駐車場があり、比較的わかりやすい。
駐車場から少し坂を登ると、洞泉庵と同じように、宝形造りのお堂とその前に休憩所が建っている。(写真1)
写真は2013年5月6日に再訪したときのものである。
わりと広い境内で、元々は寺であったのではないかと思われるが、特にそうした記録は残ってないようである。
江戸時代にはお地蔵さんを本尊とした小さなお堂になっていたらしく、「児島八十八ヶ所道案内」には地蔵堂と記されている。
琴龍庵の名の由来は不明で、読み方は「ことりゅうあん」と書かれている資料が多いが、たまたま現地で会った地元の人は「きんりゅうあん」と呼んでいた。
お堂の横には古そうな五輪塔のようなものと石仏があり、季節の花が飾られていた。
再訪したときにも花で飾られていて、このお堂が地域の人に愛されていることを感じる。
同じ場所で秋と初夏のそれぞれの写真を撮っていたので様子がわかると思う。(写真2)(写真3)
石標は札所番号だけ入った自然石のものである。(写真4)

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