児島八十八か所巡礼 第66番 長性庵
玉野市
11月24日、まず訪れた長性庵は鴨神社の参道脇にぽつんと建つ小さなお堂だった。(写真1)
元は鴨神社の神宮寺の高尾山長正寺であったらしいが、この寺については詳しいことはわからない。
鴨神社は延喜式(平安時代)に記されている式内社であり、古い歴史を有している。
「児島八十八ヶ所道案内」には観音堂と記されており、長正寺がいつの時か廃寺となった後、小さなお堂の中に室町時代の作と思われる聖観音像がまつられていたようだ。
現在札所名は長性庵または長障庵との表記でちょうしょうあんと読む。
これはもちろん長正寺に由来する名であろう。
建物は新しく、最近新築もしくは改築されたようである。(写真2)
石標は少し離れた神社の参道の入り口の石灯籠の傍に、札所番号だけのものが立っている。(写真3)
最後の写真は春に再訪したときのもので、参道を挟んだ向かい側に可愛い水仙が咲いていた。(写真4)

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