児島八十八か所巡礼 第75番 大雲寺
玉野市
大雲寺と次の普門寺は帰り道にある。
大雲寺は、児島湖沿いに玉野から岡山へ行く県道からすぐ近くにある。
元は集落の奥の方にあって水禅寺と言っていたが、慶長年間に現在地に移転し、大雲寺という名に改めたそうだ。 石段を上ると、薬医門の山門が昔のまま残っている。(写真1)
この山門は屋根のしゃちほこが面白い。
通常は一対のしゃちほこが頭を内向きに向かい合って棟に置かれるが、このしゃちほこは頭を外にして背中合わせで置かれている。
これは神社の狛犬を背中合わせに置くようなもので、相当珍しく他の例を知らない。
昭和59年まで寛政7年(1795)建立の本堂、庫裡があったが、長く無住が続き、傷みが激しくなったため取り壊されて、現在のお堂が新たに建てられた。
建て替えられたお堂は簡素なもので、細長い入母屋の建物で妻入りとなっている。(写真2)
石標は門前にあり、なかなか立派なものだ。(写真3)
境内からは児島湖が西に見え、夕焼けがきれいに見えると思い、日を改めて夕暮れに訪れてみると、思った通りとてもきれいな夕焼けを見ることができた。(写真4)
左手の電波塔のある山は児島富士と呼ばれる常山。

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