児島八十八か所巡礼 第76番 普門寺
玉野市
本日の最後は普門寺。
県道沿いの碁石という小さな集落の一番奥にあり、集落の中を通る道を奥へ奥へと進むと自然にたどり着く。
途中道が狭いが、何とか普通車が通れる。
開基等は不明で、元は集落の北側の谷の奥にあって長寿寺という名だったようだ。
その後慶長年間(1596〜1615)に現在の場所に再建された。
以前は古い本堂が残っていたが、無住になって久しく傷みが激しいため、平成9年に現在のお堂に建て替えられた。
このお堂は碁石集落のわずか20戸余りが管理をしていて、たいへん苦労して再建したとのことだ。
建て替えられたお堂は細長い入母屋造りで妻入り。(写真1)
ひとつ前の大雲寺のお堂とよく似ているから参考にしたのだろう。
訪れたときは山里の寂しい晩秋の夕方の風情であったが(写真2)、春に再訪したときは新緑が目に染みるような明るい景色であった。(写真3)
石標は小さなもので、裏面には風化して読みにくいのだが、安政6年と彫られているようである。(写真4)

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