児島八十八か所巡礼 第81番 正覚寺
倉敷市
ここは札所の順路から言うと大きく外れていて倉敷市藤戸にあるため、 9月18日に藤戸周辺の札所を訪問した際に訪れた。
札所が順路から外れているのは、元々81番札所は宮浦の福寿院という寺であったが、明治30年に札所の権利を正覚寺.に譲り渡したことによる。
この寺は、岡山藩池田氏の一族で天城を領していた池田由成が、側室の隠居寺として1688年(貞亨5年)に建立した。
さて、札所は藤戸の町はずれにある。(写真1)
本堂は新しい建物で入母屋造り。(写真2)
建て替える前の本堂は開基以来の建物で、茅葺き屋根の民家のような建物だったそうだ。
境内には他にもう一つ新しいお堂がある。(写真3)
扁額によると祀られているのは奥の院理源大師、児島霊場81番札所、観世音菩薩の3つで、元々はそれぞれ別のお堂だったようだ。
奥の院理源大師の奥の院はよくわからないが、理源大師は平安時代の真言宗の僧である。
この寺は児島88か所唯一の浄土宗の寺なのでどういうことかなと思う。
石標は境内の中にあり、裏面には明治33年の年号が刻まれている。(写真4)

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