項  目

広島&島根-東(1)

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訪問日
2013年
03月23日
使用車種
普通車

備 考
特になし


参考になったHP



広島県東部〜島根県東部
巨木探訪:広島県東部〜島根県東部1日目(4)
「実相寺のエノキ(幹周5.7m、樹齢不明)

南の八幡神社から1kmほど西に進むと実相寺である。
高台に上ってみると実相寺は小さな建屋があるだけなのだが、その背後に県下最大のエノキが見える。

  実相寺  エノキ

裏手に回ってみると、ありゃりゃ、これは大変なことになっているではないか!
幹の一部が裂け落ちて民家の屋根を直撃。
しかし民家は既に廃屋なので問題はない(と言い切っていいのか…?)。

           エノキ
一部が欠損しても2幹の巨木の悠然さは変わらず、樹勢もまったく衰えていないようである。

   エノキ    エノキ

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金屋子神社のシナノキ(幹周5.0m、樹齢不明)

実相寺から県186を北に出て県39へ。
250mほど東に戻ると国432に合流するので北へ上がると『新市交差点』の信号があるので右折。
旧い町並みに入ってすぐに左折した細い道沿いに金屋子神社がある(実際はこの道の出口と国432を挟んで向かい側に自動車屋さんがあり、休業日だったので片隅に駐車させていただいた)。
神社と言っても祠があるだけだが、その傍らにシナノキが立っている。
シナノキの巨木は珍しいので立ち寄ってみたのだが、他の巨木を見てきたせいか幹周は5mもないように思える。
幹が縦に裂けてしまっているが前面に大支幹が生じているので、樹勢は悪くないのであろう。

   シナノキ    シナノキ

                シナノキ
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「円正寺のシダレザクラ」(幹周3.65m・3.4m、樹齢360年)
「金秀寺のシダレザクラ」(幹周3.5m、樹齢300年)

円正寺と金秀寺は隣同士である。
時間の関係でここは割愛しようかとも思ったのだが、シナノキから歩いて数分の距離なので訪ねることにした。
円正寺のシダレザクラは2本あり、県天然記念物に指定されている。
  シダレザクラ  シダレザクラ

向かって左手の樹が大きい方で県下最大。
2本とも壁の外までいっぱい枝を垂らしている。
   シダレザクラ    シダレザクラ

境内に入ってみるとどちらも幹は瘤がいっぱいあってゴツゴツした感じ。
                シダレザクラ
年代を感じるとともに、桜のたおやかなイメージの源を見たような気持ちにもなった。
何か女性にも通じるものがあるような気がする。(笑)
金秀寺の方のシダレザクラは樹高があって、樹自体の形も整っている。
円正寺に比べると正統派美人というところか。
こちらは指定こそないが、県下第二位である。
  シダレザクラ  シダレザクラ

いずれも何となく色がつき始めているように見えるし、春本番も近いのであろう。

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さて、ここから先は島根県である。
島根県に入ってからの探訪は宿泊地(出雲市)の関係もあって、是非とも国54に入らなければならない。
ところが地図を見ると国432と国54の接点はかなり北上しないといけない。(県38かその少し北の緑資源幹線林道)
どこかにショートカットはないものか、と探しているとあった、あった!
先ほどの県39を3kmほど西進して県456に入ると右手に草峠林道があり、これが山を越えて国54につながっているのだ。
えらく曲がりくねって細い道のようだが、ここは林道に進むしかあるまい。
地図に記載されているのだからつながっていないはずはないだろう…。

しかし、これが間違いだった。
草峠林道は対向車とすれ違うこともできないような道だが、ヤバいというほどの道ではない。
どんどん登って行き峠の頂上に着いた。
後は下るばかり、と車を進めたら…目の前にあったのは雪である。

は!?
確かに林道の路傍には若干の残雪もあった。
それでも3月のこの陽気、まさかの事態。
山の斜面の日陰の部分にだけ残っている雪、その先には雪は見えず、たかが10数メートルほどの区間である。
轍もあるしこれは頑張ったら行けるのではないか…と思い、ちょっと車を進めてみた。
ガリガリガリ…。
私の車は車高が比較的低いので、車底が雪に擦れている。
一瞬、雪かきをしようかと思ったが(笑)、あかん、これはあかん!!
ここで無理をして事故ったら一生の不覚や!
かつて岡山県北の加茂町で積雪の峠を越えた私であったが、ここは本能が『止めろ!』と告げている。
止む無くUターン。(この場所は比較的道が広かった。)
来た道を戻り、結局上述の幹線林道で国54に出た。
これで1時間弱、時間のロス。

おかげで予定に入っていた「由来八幡神社のスギ」と「塚原八幡宮の三本スギ」に行くことはできなかった。
時刻は既に5時半を回っている。
仕方なく国54を北上したのだが、途中にある高お神社には何とか立ち寄ることができた。

「高お神社のタブノキ」(幹周7.8m、樹齢800年?)

国道が大きく左にカーブし終えたところで左手に手作りの案内板がある。(地図には神社の記載はない。)
このカーブの安全地帯が広くなっているので、ここに駐車。
(ちなみに高お神社の「お」の字はパソコンで変換不能である。雲かんむりの下に口を3つ横に並べ、その下に龍と書く。)

           案内板

参道の正面には少し薄暗くなりつつある空を背景にタブノキが聳え立っていた。
太い支幹が2本欠けているので樹冠がちょっと寂しいが、どっしりとした主幹はまだまだしっかりしている。
樹下にはこれまた手作りの説明板。

  タブノキ  タブノキ

それによると樹齢は650年から800年以上と、甚だ曖昧な表記である。
神社の方の説明を読むと鎮座は1678年ということで、そうすると神社を造る前からタブノキはあったということになるのだが…。
全国で第8位、中国地方では最大のタブノキで、雲南市天然記念物に指定されている。

  タブノキ  タブノキ
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ここで時刻は6時を過ぎてしまった。
当初の予定ではこの後に出雲市佐田町にある「毛津神社のスダジイ」を訪ねるつもりだったのだが、到底無理である。
あのロスタイムさえなかったら…と思いながら、薄闇の中を宿泊予定地である出雲市内へと車を走らせた。  

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