鳥取県倉吉市周辺
巨木探訪:鳥取県倉吉市周辺(2)
広い県道に戻って500mほど北上し、市関金庁舎の角で信号を右折。
小鴨川に沿って県45を700mほど進むと、左手の高台の斜面に勇壮な姿で立っている大きな樹が見える。 これが「関金のシイ」で、県天・市保、幹周7.5m、樹高18m、樹齢400年。
地元では「安歩のシイ」と呼ばれて親しまれているらしい。
樹下のフェンスには『大風の時に枝が落ちることがあるので御注意下さい』という看板が取り付けられている。
道に覆いかぶさっていても枝の伐採をする気はさらさらないようで、巨木ファンには喜ばしいことである。
夏には涼しい木陰を提供しているのだろう。

           シイ
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来た道を庁舎のところまで戻り、そのまま県45を直進。
3kmほど行ったところで左手に入り、細い道を進んで行くと山守神社がある。
車での進入はできないが、人影ひとつ見当たらないところなので神社に続く参道入り口に駐車。
ここは社叢が市保存林である。
中でも群を抜いているのが境内右手に立っているスダジイ(幹周6.2m、樹高32m)。
落雷によるものか、背面が一部崩落している。

ところで、境内に入って行こうとすると話し声が聞こえた。
黙って樹の写真を撮っているとまた不審者と思われるだろう。
ここは先手必勝である。
話し声の主は境内の集会所にいた3人の男性であった。
「こんにちは〜。」とまずは軽く挨拶。
それからおもむろに写真を撮り始める。
しばらくすると男性の一人が「大きな樹でしょう。」と声をかけてきた。
「そうですね、立派ですね。大きな樹が好きなので見て歩いているんですよ。さっき宿の大きなシイの樹を見てきたところです。」
「そうですか、それでわざわざここに寄ってくれたんですか。いや〜、何だか嬉しいなぁ。」
すると横から別の男性がひょっこり顔を出した。
「まぁ、一杯やられぇ。」
手には湯呑を持っているではないか!
「さっき神主さんも帰ったところじゃからな。」
どうやらこの男性たち、神社のことで集まった後、お神酒で一杯やっていたらしい。
「いやいや、車で来てますので…」
「まぁ、そう言わずに。どうぞ、どうぞ!」
好意は有難いが、さすがにここで杯を受けるわけにはいかない。
丁重にお断りして辞した。
参道の右手奥に立っているタブノキもなかなかの巨木である。

   スダジイ    タブノキ
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