勝山方面
巨木探訪:蒜山方面(8)
国482に戻り西進。
インター出口の次の信号を左折して蒜山高原センター方面(県114)へ。
夏休みだったら混雑しているのだろうが、案の定それほどの人出ではない。
2kmほど進んで『ウッドパオ』が右手にある三叉路で右折し県422へ進む。
1kmほど進んで道が右手に大きくカーブする頂点に当たる所に『←上蒜山スキー場』の標識があるので左折。
5〜600mも進むと舗装が途切れ、その先は未舗装の蒜山登山道である。
いったいどこまで車で入って行くことができるのか…不安を覚えながらもとりあえず前進。

資料によるとこの道の先に「かわら谷のトチノキ」という幹周7.5mにもなる大トチノキがあるはずである。
資料から抜粋してみよう。
『蒜山高原線から上蒜山スキー場の入り口を入り皆ヶ山林道を約1.4kmほど進むと、湯船川支流である蛇ヶ乢川に蛇ヶ乢橋が架かっている。この辺りをかわら谷と呼ぶが、その橋のそばから崖を下り、少し下流に下ると突如、左岸に雄大なトチノキがどっしりと根をおろしている。』

しばらく進むと小さな橋があった。
これが蛇ヶ乢橋かどうかはわからない。
さらに100mほど走ると道の凹凸がひどくなり、さすがにノーマルタイヤの軽四ではキツいと思い、橋のところまでバック。
徒歩で林道を登って行くことにする。
かれこれ1km近くも登っただろうか…途中に橋は無く、最初は右手に聞こえていた川の流れの音もいつしか消えている。
ここより先ではあるまいと判断し引き返すことにした。
となれば、最初の橋が蛇ヶ乢橋ということになるのだが、そこから崖を下るといっても道があるわけではない。
路傍の草深い斜面に無理矢理入って行くほどの勇気もない。
残念ではあるが、ここで撤退することにした。

国482に戻りさらに西進。
次は前回探索に失敗した八束村の「竜頭のソヨゴ」である。
前回と同じく八束保育園の付近に車を停めて歩いて探したが、今回もまったく所在が分からず。
往復で1.5kmほど歩いてみたが徒労に終わってしまった…。

見つからないものにいつまでも拘っていてもしょうがない。
気を取り直して次に進む。
国482をさらに西進し、蒜山下長田の「黄金杉」のところで県325に左折。
ここからは中和村の探訪である。
山を越えて下ったところで県115に左折。
500mほど先の左手にある加茂神社に向かう。
ここの参道の右手に「中和のゴヨウマツ」があるはずなのだが…そのような樹はまったく見当たらず。

早々に引きあげて県115を戻って直進して行くと再び国482に合流する。
ここで右折して2kmほど南下すると、旧中和村の中心部である蒜山下和地区である。
走っていると『JAまにわ中和』の南側の空き地に1本のスギがポツンと立っている。
これが「お旅所のスギ」である。
幹周は3.0mで驚くような巨木ではないが、とにかく目立つ。

                スギ
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お旅所から200mほど進んで県65に左折すれば、すぐに左手に中和神社がある。
先ほどのお旅所はもちろんこの中和神社の神様の休憩所である。
路傍に車を停めると、目の前には鳥居、そして本殿の背後に5本のスギが飛び出して見える。
隣が中和小学校で、面白いことに本殿の前は小学校のグラウンド。
そのグラウンドを横切りスギに近づいてみると、右から3本のスギは根元が一緒であった。
いわゆる3幹のスギなのであるが、うち1幹は同幹と見るかどうか、微妙なところである。
資料では幹周4.4mと記されているのだが、これはおそらく2幹の数字であろう。
裏手に回って3幹の横幅を見るとそれだけで3m以上はありそうで、数字的にどうというよりも、その大きさに圧倒される。
(いや、正しく言えば『圧倒される』というよりも、むしろ『嬉しくなってしまう』だ。)
樹勢もきわめて良さそうで、姿の美しさでは指折りに入るスギである。

  スギ  スギ
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