巨木探訪:美作市(6)
桜は今が満開、花見日和の休日である。
年に1回のことなので『マイ花見コース』を巡ろうかと思ったが、結局、樹行に出かけることにした。
道を走ってりゃ桜なんてどこでも咲いているだろう…。
本日の選択コースは先週に引き続き県北東部である。
同じ方角に出かけるのは芸が無いのだが、残っている他のコースは半日では十分に回りきれない。
この際、北東部を片付けてしまおう。
まずは先週と同じく県27→国484経由で国374を北上する。
旧英田町尾谷で顕密寺の参道方向に右折。
門前を通り過ぎてそのまま山奥の方に進んで行くと、火打谷という地区がある。
火打谷池の手前あたりに「火打谷のムクノキ(3.8m)」があるらしい。
とにかく池を目印に行けば良いのだ、と進んで行き、ほどなく池に到着。
池の畔に車を停めて振り返るとムクノキはすぐにわかったのだが…民家の裏手に立っている。
さらに近づいて行くと立っている場所は民家の畑の一隅で、しかも畑全体がネットで囲まれている。 これでは樹下まで行くことはできない。
仕方なく川の畔伝いにできるだけムクノキに近づき写真を撮った。
ところが、写真を撮っていると民家の方から「おーい!」と声がかかった。
民家の主人が畑に出ていたようである。
「何をされとんかな?」
やれやれ、またしても不審者になってしまった。
「大きい樹を見て歩いているんですが、ここに大きいムクノキがあると聞いたもんで…」
「ほん、これくらいの樹ならどこにでもあろう。」
「いやいや、なかなか無いもんですよ。ところでこの樹はまだまだ元気なんですか?」
「ちょっと弱ってきとるな、先の方を切ってしもうたもんでなぁ。」
伸びすぎた枝が家の方まで覆ってきたからだそうで、一昨年の大風の時にはかなりの枝が落ちてきたそうだ。
この先の民家にも大きい樹があるで、と言われたので、データに無い巨木があるのか、と思って行ってみたが、こちらは巨木ではなかった。
来た道を引き返し、顕密寺の手前300mあたりで右手の山の中に登って行く道を進んで行くと、鍋山地区に着く。
地図を見てかなりの山奥であろうと想像していたのだが、鍋山地区は峠を越えて下った場所であった。
下って行く途中の道路沿いに見えるのが「鍋山のエノキ(3.7m)」である。
これは一目でわかった。
樹下が藪になっているため、全体像はよく見えない。
樹下までは行けるのだが、ここもまたそこから先は個人の所有地で、柵があるために別方向から見ることはできなかった。
鍋山から北に向かって行くと1.5kmほどで県359に出るので右折。
ここからは旧美作町である。
1.5kmほど進んだ左手の海田字中村地区、ここの荒神社に「中村のムクノキ(4.3m)」がある。
過去の経験から、荒神社を探し当てるのは困難である。
しかし狭い地区のこと、行ってみればわかるかもしれない。
県道沿いに車を止めて集落を見遣れば…一本だけ突出した樹があるではないか!
これこれ、これに違いない。
さっそく集落内へと車を進め、空地に車を停めて樹に近づいた。
二又になった右側の道から近づくと、こちらは樹下が竹藪になっており樹の裏側らしい。樹下にある白い建物は集会所であろうか、すぐ傍に桜も咲いていて何やら賑やかな声がする。
ちょっと躊躇ったが表側の道に回ることにした。
声の主は隣の家の人々らしく、お爺さんと若奥さんと3人の子供が談笑していた。
子供の一人が「こんにちは。」と挨拶をしてくれる。
「こんにちは。」と挨拶を返し樹の正面に回ると、果たしてそこには荒神様が祀られていた。
ここもまた樹が先なのか、神様が先なのか…?
年に1回のことなので『マイ花見コース』を巡ろうかと思ったが、結局、樹行に出かけることにした。
道を走ってりゃ桜なんてどこでも咲いているだろう…。
本日の選択コースは先週に引き続き県北東部である。
同じ方角に出かけるのは芸が無いのだが、残っている他のコースは半日では十分に回りきれない。
この際、北東部を片付けてしまおう。
まずは先週と同じく県27→国484経由で国374を北上する。
旧英田町尾谷で顕密寺の参道方向に右折。
門前を通り過ぎてそのまま山奥の方に進んで行くと、火打谷という地区がある。
火打谷池の手前あたりに「火打谷のムクノキ(3.8m)」があるらしい。
とにかく池を目印に行けば良いのだ、と進んで行き、ほどなく池に到着。
池の畔に車を停めて振り返るとムクノキはすぐにわかったのだが…民家の裏手に立っている。
さらに近づいて行くと立っている場所は民家の畑の一隅で、しかも畑全体がネットで囲まれている。 これでは樹下まで行くことはできない。
仕方なく川の畔伝いにできるだけムクノキに近づき写真を撮った。
ところが、写真を撮っていると民家の方から「おーい!」と声がかかった。
民家の主人が畑に出ていたようである。
「何をされとんかな?」
やれやれ、またしても不審者になってしまった。
「大きい樹を見て歩いているんですが、ここに大きいムクノキがあると聞いたもんで…」
「ほん、これくらいの樹ならどこにでもあろう。」
「いやいや、なかなか無いもんですよ。ところでこの樹はまだまだ元気なんですか?」
「ちょっと弱ってきとるな、先の方を切ってしもうたもんでなぁ。」
伸びすぎた枝が家の方まで覆ってきたからだそうで、一昨年の大風の時にはかなりの枝が落ちてきたそうだ。
この先の民家にも大きい樹があるで、と言われたので、データに無い巨木があるのか、と思って行ってみたが、こちらは巨木ではなかった。
来た道を引き返し、顕密寺の手前300mあたりで右手の山の中に登って行く道を進んで行くと、鍋山地区に着く。
地図を見てかなりの山奥であろうと想像していたのだが、鍋山地区は峠を越えて下った場所であった。
下って行く途中の道路沿いに見えるのが「鍋山のエノキ(3.7m)」である。
これは一目でわかった。
樹下が藪になっているため、全体像はよく見えない。
樹下までは行けるのだが、ここもまたそこから先は個人の所有地で、柵があるために別方向から見ることはできなかった。
鍋山から北に向かって行くと1.5kmほどで県359に出るので右折。
ここからは旧美作町である。
1.5kmほど進んだ左手の海田字中村地区、ここの荒神社に「中村のムクノキ(4.3m)」がある。
過去の経験から、荒神社を探し当てるのは困難である。
しかし狭い地区のこと、行ってみればわかるかもしれない。
県道沿いに車を止めて集落を見遣れば…一本だけ突出した樹があるではないか!
これこれ、これに違いない。
さっそく集落内へと車を進め、空地に車を停めて樹に近づいた。
二又になった右側の道から近づくと、こちらは樹下が竹藪になっており樹の裏側らしい。樹下にある白い建物は集会所であろうか、すぐ傍に桜も咲いていて何やら賑やかな声がする。
ちょっと躊躇ったが表側の道に回ることにした。
声の主は隣の家の人々らしく、お爺さんと若奥さんと3人の子供が談笑していた。
子供の一人が「こんにちは。」と挨拶をしてくれる。
「こんにちは。」と挨拶を返し樹の正面に回ると、果たしてそこには荒神様が祀られていた。
ここもまた樹が先なのか、神様が先なのか…?