項  目

嬉しい出会い

大供表町のエノキ

 

 

 

 






訪問日
2009年
6月27日
使用車種
普通車

備 考
特になし


参考になったHP



嬉しい出会い・岡山市西部
巨木探訪:大供表町のエノキ・岡山市西部
市役所から南西方向に500mほど先の右手一帯が大供表町である。
大元駅に向かう道と岡山・児島線に向かう道とが分かれる三叉路の右手にJAの農産物直売所があるのだが、直売所の建物の向こうにちょっと大きな樹が見える。
この樹は市指定保存樹第8号のエノキである。
現存する指定保存樹の中では大林寺のムクノキに次ぐ指定番号である。
(2〜7番は欠番)
巨木と言うにはやや小振りであるが樹勢は良い。

さて、なぜこの樹を紹介したかというと…

私は仕事の関係で中国地図出版の住宅地図を持っている。
これはゼンリンの縮小版のような地図(B5版)であるが、値段は\3000と安い。
その平成18年版を見ると、現在とはその場所の状況が違っているのに気がついたからである。

現在、直売所の東側は広い駐車場になっているが、当時の地図ではここは民家である。
それも駐車場になっているだけあって、とんでもない敷地面積である。
およそ750〜800坪くらいはあるのではなかろうか。
地図では母屋の他に離れが3棟あったようである。
街中でこれだけの面積の住居を擁していたということは、相当の旧家か資産家だったに違いない。
それがなぜ消滅してしまったのか?
家督を相続する人がいなかった、あるいは家督を相続したものの税金が払えず売りに出した…?

その辺の事情は分からないし、知る必要もないことである。
ただ購入者(JA?)がエノキを伐採せずに残してくれたことは有難い。
しかしエノキにしてみればどうであろう?
今まで屋敷の守りのように塀に囲まれ温室育ち(?)であった状況が一変してしまったのである。
周囲をアスファルトで囲まれ、吹きさらしの状態。

エノキに想いがあるならば、今でもかつてのお屋敷の夢をうつらうつらと見ているのだろうか…

樹を見上げながら、そんなことを思った私であった。
クスノキ    クスノキ
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