プロローグ
空師さんからのメール
このところ天候に恵まれなかったり所用があったりで、樹行を中断している。
そんな折、私の樹行録を見た空師の方からメールをいただいたので紹介したい。

『空師』というのは聞き慣れない言葉であるが、木に登って剪定や伐採をしたり、危険木や支障木の伐採をする仕事を行っており、巨木名木の伐採をすることもあるという。
この方は木材の製材・加工が本来の仕事であるが、その傍ら、空師も行っているとのことであった。

メールには具体的に伐採を行った巨木にも触れられており、それは私が探訪した地で実際に見た切株であったり、また屹立している姿を見た樹であったりした。
巨木が伐採されるのは残念なことであるが、そこには相応の理由がある。
樹齢が尽きて倒壊の危険性があったり、繁茂しすぎて台風の時などに人家に被害を及ぼす可能性があったりとか。
私は特に自然擁護派というわけではないので、樹の伐採に異論を唱える気はさらさらない。
樹と人間の共存ということを考えると、伐採は致し方ないことであろうと思う。

さて、この空師さん、なぜに私にメールを送ってきたかというと、
「手がけた巨木を写真に撮っておけばいいのでしょうが、私自身あまりHP作成の知識や熱意がないので、貴殿のような方が今後も記録として撮り続けていただけることが大変うれしく思います。」(原文ママ)
とのことである。

おまけで最近伐採した巨木の写真を添付してくれていた。
旧勝山町上地区の明賀集落にあったスギの巨木。
どこのHPにも掲載されていなかったので…と書かれておられたが、確かにこのスギについてはまったく知らなかった。
写真を見ると、いやぁ、なかなか立派なスギである。(工事車両と比べてみると、その大きさが推定されよう。)
まだまだ未知の巨木もあるようだ。

今後も新たな巨木情報や伐採予定の巨木があったらお知らせします、とのことであったが、
単なる興味から始めた探訪日記に応えてくれる人がいる、というのは嬉しいことである。

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