巨木探訪:成羽町(6)
さて吹屋地区。
『吹屋ふるさと村』に入る手前右手にある道を上って行くと、延命寺がある。
ここにはイチョウの巨木があり、駐車場に車を停める前に、既に塀の向こうにその姿が見えている。
下方に余分な枝はなく、豊かな樹冠。
山門を潜ってみると、すっきりとした幹と根元。
幹周は目測4m級か・・・気根もほとんど見られず、比較的若いイチョウのように見受けられた。
「延命寺のイチョウ」
延命寺から県85に戻り300mほど進むと、大きな左カーブがある。
カーブを曲がり切って100mほど先、左手斜め下方に入る道に進むとすぐに本教寺がある。
ここにもイチョウの巨木があるのだが、寺は県道からはまったく見えないので、知らなければ見過ごしてしまうような場所である。
実際に車を県道の路傍に停め、この道でいいのか、と思った。
車外に出て、イチョウはあるかいな・・・、と見回すと、果たしてイチョウが目についたので確信を持ったくらいである。
ここのイチョウは延命寺とは違って野趣というか奔放というか、上から下まで枝が伸び放題である。
境内に入るとさらに素敵なことに、幹の周囲を根がくまなく取り囲んでうねっている。
おかげで幹に触れることは憚られたが、幹周は5m近くあるのではないだろうか。
うねりの見事さは、規模は違うが鳥取市の「倉田八幡宮の大イチョウ」に匹敵すると言っても過言ではない。
本教寺のイチョウ
『吹屋ふるさと村』に立ち寄ることもなく、県85を進んで県33へ下る。
下ったところで左折すると成羽町坂本地区であるが、500mほど南下すると右手に簡易郵便局がある。
傍らの谷川沿いの道を少し入って行くと辰口八幡神社があるのだが、道が細いし、ここは迷わず目と鼻の先にある『西江邸』見学者用の駐車場に車を停めた。
資料では坂本地区の坂本八幡神社にカヤの巨木があるはずなのだが、いくら調べても坂本八幡神社という神社はない。
検索で坂本地区の八幡神社といえばこの辰口八幡神社しかヒットしないし、もしかしたらここではないかと思った次第。
そして境内に入ると、実際に左手の山裾の斜面にカヤがあった。
しかし巨木かどうか、微妙なところだなぁ・・・と思ったのだが、このカヤにはフジが巻きついていた。
このフジの絡み具合がこれまた粋というか、幽玄というか、凄惨というか、一言では表現し難い。
神社の手水の横から斜めになって崖を上り、崖の上で一旦とぐろを巻き、そこから真上に捩れながら伸び上がってカヤの枝に巻きついている。
カヤとフジでワンセットになった、いと凄まじき光景である。
「辰口八幡神社のカヤ・フジ」
余談であるが、この後、西江邸にちょっとだけお邪魔をした。
駐車場に車を置かせてもらった義理だからではない。
実は西江邸の現当主は知人なのである。
せっかくここまで来たのだから、挨拶くらいはしておこう、という気持ちである。(そうでもなかったら、次はいつ来るかわからないし。)
邸内には入らず、受付のところで話だけをして辞した。
新見市(10)へ続く
『吹屋ふるさと村』に入る手前右手にある道を上って行くと、延命寺がある。
ここにはイチョウの巨木があり、駐車場に車を停める前に、既に塀の向こうにその姿が見えている。
下方に余分な枝はなく、豊かな樹冠。
山門を潜ってみると、すっきりとした幹と根元。
幹周は目測4m級か・・・気根もほとんど見られず、比較的若いイチョウのように見受けられた。
「延命寺のイチョウ」
延命寺から県85に戻り300mほど進むと、大きな左カーブがある。
カーブを曲がり切って100mほど先、左手斜め下方に入る道に進むとすぐに本教寺がある。
ここにもイチョウの巨木があるのだが、寺は県道からはまったく見えないので、知らなければ見過ごしてしまうような場所である。
実際に車を県道の路傍に停め、この道でいいのか、と思った。
車外に出て、イチョウはあるかいな・・・、と見回すと、果たしてイチョウが目についたので確信を持ったくらいである。
ここのイチョウは延命寺とは違って野趣というか奔放というか、上から下まで枝が伸び放題である。
境内に入るとさらに素敵なことに、幹の周囲を根がくまなく取り囲んでうねっている。
おかげで幹に触れることは憚られたが、幹周は5m近くあるのではないだろうか。
うねりの見事さは、規模は違うが鳥取市の「倉田八幡宮の大イチョウ」に匹敵すると言っても過言ではない。
本教寺のイチョウ
『吹屋ふるさと村』に立ち寄ることもなく、県85を進んで県33へ下る。
下ったところで左折すると成羽町坂本地区であるが、500mほど南下すると右手に簡易郵便局がある。
傍らの谷川沿いの道を少し入って行くと辰口八幡神社があるのだが、道が細いし、ここは迷わず目と鼻の先にある『西江邸』見学者用の駐車場に車を停めた。
資料では坂本地区の坂本八幡神社にカヤの巨木があるはずなのだが、いくら調べても坂本八幡神社という神社はない。
検索で坂本地区の八幡神社といえばこの辰口八幡神社しかヒットしないし、もしかしたらここではないかと思った次第。
そして境内に入ると、実際に左手の山裾の斜面にカヤがあった。
しかし巨木かどうか、微妙なところだなぁ・・・と思ったのだが、このカヤにはフジが巻きついていた。
このフジの絡み具合がこれまた粋というか、幽玄というか、凄惨というか、一言では表現し難い。
神社の手水の横から斜めになって崖を上り、崖の上で一旦とぐろを巻き、そこから真上に捩れながら伸び上がってカヤの枝に巻きついている。
カヤとフジでワンセットになった、いと凄まじき光景である。
「辰口八幡神社のカヤ・フジ」
余談であるが、この後、西江邸にちょっとだけお邪魔をした。
駐車場に車を置かせてもらった義理だからではない。
実は西江邸の現当主は知人なのである。
せっかくここまで来たのだから、挨拶くらいはしておこう、という気持ちである。(そうでもなかったら、次はいつ来るかわからないし。)
邸内には入らず、受付のところで話だけをして辞した。
新見市(10)へ続く