うろうろしている間に5時である。
ここから西3kmと4kmの2箇所の地点にも探訪予定地があるのだが、そろそろ帰る方向に向かわなければならない。
意を決して東に向かって車を進める。
鳥取市街地にもいくつか予定地があるのだが、ここからいちばん近いのは千台橋東詰の先を左手に入った所にある「聖神社」である。
ここにはケヤキが2本（5.75、5.50m）とイチョウが2本（4.35、4.0m）ある。
是非とも寄っておきたい。

あまり深く考えずに県道から入ったところ、神社正面の道は駐車禁止であった。
案内板によると、裏手に駐車場がある、とのことなので細い道を入って行ったが、これがまたとんでもなく細い道。 さらにその先の道は一方通行。
もしも訪れようとする方がおられるならば、事前に十分に進入路を確認しておくべきである。
さて、北側の駐車場から境内に入ると、まず目につくのが5.50mのケヤキである。
幹の一部に欠損が見られるが、力強い根張りと広い空間で伸びやかに立っている姿はやはり美しい。
社殿正面に回ると、こちらには5.75mのケヤキがある。
根元から主幹のあたりの幹周に大きな変化がなく、比較的真っ直ぐに立ち上がった樹である。
こちらも青々と葉を繁らせ、樹冠のあたりに欠損があるものの樹勢はすこぶる良い。

　　　　　　　　　　　　　　　　


片や2本のイチョウであるが、1本は社殿のすぐ右脇、1本は社殿右手で囲いの外側に立っている。
ケヤキに比べると見劣りするものの、どちらも樹勢の良い立派なイチョウである。
やはり広々とした所で樹を観るのは気持ち良いものだ。