津山市
巨木探訪:R429(加茂川町〜旭町1)
まずは前回の江与味八幡神社のムクロジの写真。

                 ネズ


(続き)
429はここから江与味橋を渡って西川まで旭川沿いに進む。
しかし大師山トンネルより先の新しい道は現在工事中で全面通行止のため、昔の細い429を通らねばならない。
江与味橋を渡ると西川を経て一気に久米町との境界まで車を飛ばす。
久米町との境界には休乢トンネルというこれまた新しいトンネルができているのだが、トンネルの手前から左折して県341に入って行くか、トンネルを抜けるかちょっと思案。
というのは旭町と久米町の境界の山中にある「北の一本杉」に会いたいから。
地図で見る限りでは341側から山中に入る道はどう見ても車で入れそうにない。
トンネルを抜けて1km先左手の旧429に入り、少し戻ったところからだと車が入りそうに思える。
結局、後者を選んだ。

ついでに旧429に入って2軒目の家の傍らにある「源平椿」に立ち寄る。
立杭と説明板がボロボロで何を書いてあるのかは読めないのだが、杭には『源平椿(さきわれのツバキ)』と書いてあった。
家に帰ってから調べると、このツバキにはピンクと赤色の2色の花が咲くと言う。
それが『さきわれ』の名の由来なのだろうか?
樹種ゆえに巨木ではないが一応写真を撮っておいた。

                ネズ
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さて、一本杉に登って行く道はそこから200mほど先である。
なのだが…いざそこまで行ってみると、道は舗装されてはいるが非常に細く急傾斜。
これを登って行ってよいものだろうか、と不安がよぎる。
地図で見ればスギまでの距離は1km足らず…不安に勝てず、路肩に車を置いて歩いて登ることにした。
しかし急傾斜の道は飲み過ぎた体には辛い。
すぐに『車で登れたじゃん…』と後悔の念が頭をよぎったが車まで戻るのも面倒である。
そのまま息を切らしながら登って行くと、あらま、途中からの分かれ道は未舗装の農道である。
やっぱり車で登らなくて良かった…。
しかしこの農道、さらに途中から完全な山道になり、息はだんだんと喘ぎになっていく。
汗をかき、ゼイゼイ言いながら、休み休み歩いて行く。
と急に視界が開け、目の前には立派な1本のスギが!
辿り着いた喜びに疲れは一気に吹き飛んだ。

                ネズ
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山中にポツンと立っているスギは主幹が枯れかけているようである。
しかし低い位置から出た枝幹は結構元気な様子。
全体の形としては真っ直ぐの典型的なスギではなく、両山寺や祇園寺のスギのような、いわゆる『暴れスギ』である。
スギの周囲は下刈りが行われきれいに整備されており、地元の人々に大切にされているのがわかる。
おかげでいろんな角度から写真を撮ることができた。

※帰宅してからネットを検索していたら次のような記事を見つけた。
なるほど、どうりできれいだったわけだ。

               記事

スギに別れを告げ下山。
樹下からは来た道とは別の道が伸びている。
一方は旭町側に下りるのであろう道を反対側に下って行くと舗装路に出た。
そこにはちゃんと案内板があった。
200mほど歩くと最初に農道に入った場所に戻った。
車まで降りて旧429を500mほど西に行くと、山に登って行くもう一つの道の分起点にも案内板が。
どうやら厳しいほうの道を選んでしまっていたようである。
さらに進んで峠を越えて旭町に下り、県341を北上して行くと道の右手にまたまた案内板が。
結局こちらから登った方が最短距離だったのか…
それにしてもいきなりハードな運動をしたもので咳が止まらない…。

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