以前、長福寺、本山寺、宝福寺の三重塔を岡山県の3名塔と書いた。 その後、様々な資料を見ていると、倉敷の遍照院の三重塔を見ずして岡山県の塔を語ってはならないことを知った。 塔は室町初期の建立で国の重文。 なるほど、全体のバランスが極めてよい、美形の塔だ。 もう一度3名塔を選ぶなら、宝福寺の塔の替わりにこの塔を入れたい。 この寺の本堂はまだ木の香が匂うような新築の建物だったが、伝統の工法で建てられていて好感が持てる。