7月12日、備前市の正楽寺を訪問。
蕃山というところにあり、この地名は陽明学者の熊沢蕃山が一時このあたりに住んでいたことからきている。
中々見どころの多い寺であり、特に江戸時代末期の仁王門は全体に手が込んだ装飾が施されており、軒下全体に海の波を表現した彫刻がされているのが珍しい。
さて、備前市十景というものがあるらしく、そのひとつが「正楽寺の晩鐘」とある。
景色の中に晩鐘とあるのが、洒落ていて趣きがあると思い、ちょっと調べてみた。
○○八景(十景等も含む)というのは全国いたるところにあり、元は中国の瀟湘八景らしい。
この瀟湘八景の中に「煙寺の晩鐘」というのがあり、日本で最も有名な近江八景の中にもこれを真似たのであろう、「三井の晩鐘」というのがある。
晩鐘を景色に入れるのは面白いと思うが、こう真似をしてはいかんな。
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