7月20日、和気町へ。
目的地は後で書く法泉寺であるが、まず藤野廃寺の案内板があったので訪問。
現在は別寺院の実成寺となっているが、ここには奈良時代には和気氏の氏寺として藤野寺が存在した。
政庁に近く、和気一族の繁栄と祖先の冥福を祈るために建立された氏寺で、実成寺の境内からは奈良時代の瓦が出土している。
その後、藤野寺は和気氏の衰退とともに荒廃し、この遺構に日蓮宗法栄山福昌寺が建てられ、福昌寺が廃寺となった後、元禄3年(1690)に福昌山実成寺が再興された。
境内には「和気氏経塚」の石碑があるが、この経塚は経文を納めた経塚ではなく、和気氏供養の塚という意味らしい。
現在の実成寺は普通の地方のお寺であるが、この奈良時代からの歴史を紹介しておこう。
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