7月25日、高校へ娘を迎えに行ったついでに、高校の近くにある慈眼院へ。
長船にも同じ名前の寺があったが、慈眼とは慈しみの心をもって衆生を見る仏の目のことである。
さて、この寺も報恩大師の整備した備前四十八か寺のひとつと言われており、そうなると奈良時代の創建ということになる。
ただし現在の遺構は、本堂がせいぜい江戸時代のものであろうか。
面白いのは、この本堂の外陣に仁王を収めた小屋がある。
もともとは仁王門に居たはずだが、何かの際に仁王門がなくなり本堂に移されたと思われる。
それから、相当崩れ果てた土塀が残っており、これはかなり時代がありそうだ。
文化財としての価値もなさそうで、改修の際には一番に取り除かれるだろうけれど。
|