古寺巡礼 竹林寺の地図へのリンク

 【古寺巡礼その42 (竹林寺・高知市)】

地方のお寺は、かなりの名刹でもほかの地域の人にはあまり知られていない。 この竹林寺も全く知らなかったけれど、訪れてみると見どころがいっぱいで、本当にいい寺だ。 まず本堂は室町時代の建築であり、こけら葺きで素朴な美しさがある。 また、ここには平安時代から室町時代の18体の国重文の仏像があり、本尊の文殊菩薩像は秘仏であるが、それ以外の17体は宝物館に安置されていて、ゆっくり観賞できる。 私は、仏像というものは信仰の対象であり、これを美術的に鑑賞することには少し抵抗がある。 しかし、こういうふうに博物館のように見せてくれるのはありがたく、芸術として鑑賞させてもらった。 さらに、この寺には夢窓疎石が作庭したと言われる庭があり、これを客殿から眺めることができるのもうれしい。

   

本堂写真
写真1 本堂。屋根の曲線が魅力的である。

五重塔写真
写真2 昭和55年建築の五重塔。それなりに美しい。

   

客殿写真
写真3 庭園のある客殿は県重文。

庭写真
写真4 夢窓疎石が作庭したと言われる庭。


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