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 【古寺巡礼その68 (長川寺 浅口市)】

正伝寺の竜宮門の近くに長川寺という寺がある。
この寺は源三位頼政の末裔西山宗久の創建といわれ、のち室町時代の備中守護細川氏の菩提寺とし堂宇が整備された。
その後、細川氏遺臣の末裔により、1704年に現在の本堂・庫裏が建てられたそうだ。
新築された山門があり(写真1)、その正面には江戸時代のものとは思えないほどきれいな本堂がある。(写真2)
この新しい山門は四脚門という様式である。
左右の門柱の前後に控柱を置くもので、実際の柱の数は6本である。
参考までに、四脚門の左右を一間ずつ広げたものは八脚門といって、こちらは実際の柱の数は12本となる。
広げた左右のスペースには仁王像を置いて仁王門とすることが多い。
他には控柱を持たない棟門(柱は2本)、後ろの控柱だけを持つ薬医門(柱は4本)がある。
本堂の横には新築の建物があり(写真4)、禅宗の寺だからここで座禅とかするのであろうか。
法堂(はっとう)とか座禅堂と呼ぶものと思われる。
また、本堂に併設して客殿があり(写真3)、客殿前の蘇鉄の植え込みは規範というべきほどよく手入れされたものである。

 

写真1
写真1 

写真2
写真2 

 

写真3
写真3 

本堂写真
写真4 


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