続いて鴨方の町から少し離れた明王院へ行く。
ここは最澄が唐から帰朝した際、立ち寄って開創したと伝えられる天台宗の寺である。
仁王門は時代もありそうで立派なものである。(写真1)
中に入ると非常に広大な境内で、新しそうな堂宇が立ち並んでいる。
まず、驚いたのが新本堂。(写真2)
重層の大変大きくて立派な建物で、新築されて間もない感じである。
デザイン的にはちょっと微妙だけれど、悪趣味ということはない。
このようなものを建てるのに一体どのくらいの費用がかかるのであろうか。
失礼ながら、この田舎の山の中の寺にそのような財力があることが不思議である。
この新本堂の裏には、江戸時代のものと思われる旧本堂があり、これとて十分立派な建物である。(写真3)
他にはこれもかなり新しそうな多宝塔がある。(写真4)
こちらはデザイン的には均整のとれた美しいものである。
この寺は新しい建物が多いわりには落ち着いた雰囲気で、それなりに楽しいところである。
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