明王院の次は寂光院へ行く。
寂光院と言えば建礼門院ゆかりの大原にある寺が有名で、同名の寺を浅口市で見つけて、その名前に惹かれて行ってみた。
途中恐ろしく狭い山道で、本当にこの先に目指すお寺があるのか不安だったが、忘れられたようにひっそりとお寺があった。
人里離れた深山の気配であり、門前はなかなかいい雰囲気である。(写真1)
この寺は、承和6年(839)の開基と伝えられていて、往時は7つの末寺を持つ寺として栄えたが、戦国時代兵火によって焼かれ、その後安土桃山時代に再興されたというなかなかの古刹である。
庭園は小閑谷(おしずたに)とよばれ、中世の様式を残す回遊式庭園らしいが、手入れらしい手入れがされていないため、景観はいまひとつである。(写真2)
日本庭園はよく手入れされていないと、その良さが味わえない。
本堂は宝形造りの可愛らしいお堂である。(写真3)
庫裏は塩飽諸島の牛島の豪商の屋敷(塩飽水軍屋敷)を移築したとも伝えられていて、なかなか立派なものである。(写真4)
|