続いて六波羅蜜寺。
三十三間堂から後は全て適当に歩いているのだが、いくらでも見るべき寺に行き当たるところが京都である。
まず、六波羅蜜寺という名前だが、私は六波羅にあるからこの名前かと思ったら、寺の名前が先で、寺の名前から六波羅という地名が出来たらしい。
(もともと六原という地名があったとも言われている。)
では六波羅蜜とはどういうものかと言えば、菩薩が修めなければ徳目を波羅蜜と言い、この徳目が六つあることから六波羅蜜と言う。
この寺は、市の聖(いちのひじり)空也によって平安時代半ばに開基された。
江戸時代までは大寺だったようだが、その後規模を縮小し、今はほとんど境内もなくなっている。
堂宇としては本堂以外見るべきものはないのだが、その本堂が南北朝時代の建物で、なかなか見ごたえがある。(写真1)(写真2)(写真3)
というわけで写真は全て本堂で、(写真4)だけは裏から見たところである。
ところで、この寺の宝物館には興味深い文化財がある。
特に空也上人像と伝・平清盛像は鎌倉時代らしい写実的な傑作だと思う。
私としては伝・平清盛像に深く惹かれた。
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