六波羅蜜寺の次は六道珍皇寺。
名前が面白いので寄ってみた。
(写真1)は山門で、この寺には面白い伝説がある。
六道とは六種の冥界のことで、死後、霊は必ずそのどこかに行くと言われている。
この地は、昔、葬送の場所である鳥辺野へ行く途中であったため、冥土への入口と言うことで六道の辻と呼ばれた。
さて、この寺の由来はよくわからないが、ここには小野篁が(おののたかむら)が冥土へ通ったという井戸がある。
(写真2)は本堂で、この横に庭があって(写真4)、通常は非公開である。(外から写真を撮った)
この庭にその井戸があるとのこと。
篁は、平安初期の政治家で学者、歌人でもあり、また武術にも優れた人物であった。
篁は夜ごと、この井戸から冥界へ通い、閻魔大王に仕えて裁判の補佐をしたという伝説がある。
そのためか、この寺には六道詣りの風習がうまれ、毎年お盆には先祖の霊を迎えるための迎え鐘が撞かれる。
この迎え鐘の鐘楼は少し変わった建物で、鐘は外からは見えず、堂の前に出ている綱を引いて鐘を撞くようになっている。(写真3)
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