児島八十八か所巡礼 第78番 三蔵院
岡山市
次に円蔵院のすぐ近くにある三蔵院。
ここは境内全体をたいへん綺麗にしていて気持ちがよく、訪れたときは紅葉がとても美しかった。
開基等は不明であるが、「児島八十八ヶ所霊場」(伊東忠志著)によれば、現物は残っていないが江戸時代に境内から出土した古瓦に文亀元年(1501)と彫ったものがあったと記録されているそうで、少なくとも約500年前にはこの地にあったようだ。
寺伝によれば、本尊の弘法大師像は大師42歳の時の自作の木造とのことである。
寺院の本尊が弘法大師像というのは私の知る限りでは聞いたことがなく、ちょっと見てみたいが残念ながら秘仏となっている。
本堂は小振りであるが堂々としており、前に水路を通して石橋を渡って本堂にお参りするというのは珍しい趣向だ。(写真1)
本堂横には立派な枝垂れ梅があり、春に再訪したときはしたときは満開だった。(写真2)
客殿は新築であるが、建て替え前の様式を引き継いでいるようである。(写真3)
石標は境内の外の川のほとりにあり、側面には次の札所の方向を示していて、道標を兼ねている。(写真4)

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