続いて円城寺。
この寺は奈良時代行基の開山と伝えられ、報恩大師の備前48か寺のひとつにもなっている。
今は地蔵院、医王院を残すだけだが、昔は十余の僧坊が立ち並び門前町として非常に栄えた。
本堂は江戸後期の再建で、内陣外陣の格天井には一マスごとに彩色画が描かれており、植物の絵が多くてなかなか楽しい。
この外陣部分の絵の傷みが激しいため修復するそうだ。
その費用の寄進を募っていたので、貧者の一灯、ほんの少しだけ寄付してきた。
さて、この寺の一帯は円城ふるさと村と言われている。
古い門前町らしい雰囲気はあるものの、田舎のどこにでもある町で、わざわざふるさと村と銘打つほどのこともない。
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