8月22日、松江で最後にもうひとつ寺を訪問する。 松江きっての古刹と言われる千手院である。 開基の年代は不明だが、堀尾吉晴が松江に築城した際に、城の鬼門封じの寺として現在の地に移転、建立されたそうだ。 その後数度の火災の度に堂宇を失い、現在の本堂は江戸時代に城内の書院を移転改造したものであり、あまり本堂らしくない。 この寺は丘の上にあり、松江城の天守閣や、眼下に城下町の佇まいを眺めることができる。 また、樹齢二百年以上といわれる枝垂桜があり、松江市指定の天然記念物となっている。