11月14日、井原市の高山寺を訪れる。
この寺は天平勝宝年中(749〜756)に行基が開基したと伝えられる古刹である。
しかし、江戸末期に火災にあい、ほとんどの堂宇を焼失したようで、現在の建物は明治以降の物である。
ちょっと面白いのは山門で、四脚門の仁王門兼鐘楼門。(写真1)
仁王門と鐘楼門を兼ねた門はたまに有るが、たいてい楼門となっていて鐘は2階部分にある。
ところがこの門は平屋で、鐘の下を通るようになっている。
鐘を撞いているときは、ちょっと通れなさそうである。
この梵鐘は室町時代のもので、県の重要文化財となっている。
本堂は最近新築もしくは改修したようで、ぴかぴかである。(写真2)
この寺でいちばんの見どころと思ったのは、樹齢350年と言われるモッコクの大木で、根元にはツワブキの花が咲いていて、古い土塀を背景にして、とてもいい秋の風情である。(写真3)(写真4)
|