12月26日、長福寺から閑谷学校へ行く途中、閑谷学校の近くの松本寺へ寄る。
この寺は奈良時代、行基の開基と伝えられている。
こういう寺伝というものはどこまで正しく伝えられているのかよくわからないが、記録のあるところでは鎌倉時代中期に中興されたようだ。
いずれにしても相当の歴史があることは確かであろう。
現在の堂宇は江戸時代中期以後に整備されたとのことである。
まず、この寺の山門は竜宮門形式の鐘楼門で、江戸時代に整備された三間一戸の楼門を明治になって竜宮門に改造したとのこと。(写真1)
そのせいか竜宮門としてはあまりバランスがよくない。
私の感性では竜宮門の下層はアーチ型の曲線となっていて、上層は下層よりもかなり小さいものがプロポーション的に美しいと思う。
本堂はもとは3間堂で、後に少し増築されていてやはりバランスを若干欠いているのが残念であるが、小振りで美しい建物である。(写真2)(写真3)
この寺は大きな杉の木が並んでいて、そこがなかなか味のある景色となっている。(写真4)
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