児島八十八か所巡礼 第13番 慈照院
玉野市
4月29日、慈照院を訪問する。
この寺の創立についてはひとつの話がある。
この地にお清という娘がいて、19歳の時大病を患い、お大師様に病気が良くなったら四国88か所を21回巡礼するという願をかけた。
その甲斐あって病気が全快したお清は、8年の間に四国88か所を23回も巡礼した。
23回めの巡礼で、23番札所薬王寺で遍路の僧から1本の杖を授かった。
その夜弘法大師が夢枕に立ち、汝に授けた杖によって衆人を助けよというお告げがあった。
若くして苦しい修業を重ねたお清はいつしか生き菩薩と言われるようになり、この杖を大師の象徴として慈照庵を開き、信者は増えていった。
昭和になって見能山慈照院と改めたのが現在の寺とのことである。
ここは山に少し登ったところにあるので、車は路上に停めて歩いて訪問する。
本堂は宝形造りの小振りな建物。(写真1)
本堂、客殿、庫裡が直線に並ぶ配置である。(写真2)
境内からは春の穏やかな瀬戸内海が見える。(写真3)
石標は慈照院前というバス停の所と、現在は使われていない石段の参道の途中の2か所にある。
参道の方の石標を紹介しよう。(写真4)

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