児島八十八か所巡礼 第27番 千手庵
倉敷市
札所は基本的に番号順に訪問しているのだが、前回は27番札所を忘れて、次の28番から訪問してしまっていた。
従ってここは、以下の札所と前後するが、その次の7月18日の訪問である。
季節外れの台風の影響で、時折雨の降るあいにくの天気であった。
この札所は細い道の入り組んだところにあり、車では行けそうにないので、少し離れた場所に駐車して歩く。
ここは元は竜王山泉手院という寺で、35番札所の般若院の末寺であったが、池田光政による寛文の寺院整理で廃寺となったとのことだ。
住宅地の中を探して札所に着くと、まず目に入るブロック塀が何とも味気ない。
昔の写真を見ると素敵な土塀があったようで、老朽化していても残して欲しかったところである。
取り払うなら塀はなくてもよいと思う。
山門は棟門(写真1)。
棟門は二本の門柱が立っているだけの門で、これでは不安定なので控え柱を置くか、塀に連結しているのが普通だが、この門は簡素な造りのためか何もされていない。
山門を入ると、境内はきれいに手入れがされていて、新しそうな大師像などがある。
お堂は前に簡単な休憩所が付いている宝形造りの建物で(写真2)、横手から見るとつっかい棒で支えられていて、かなり古い建物のようだ。
お堂の前には古いお地蔵様や宝篋印塔があり、かつての寺の名残と思われる。(写真3)
標石は門を出て、路地を挟んだ向かい側に立っている。(写真4)

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