巨木探訪:とりあえず北へ(その1)
5月10日、いろいろと仕入れた知識を元に探訪地を物色した私は、ちょっと北の方に向かってみることにした。
とはいってもあちこちに寄り道しながらであるから、北の果てまでは行けない。
旧作東町あたりまで行ければ御の字である。
今回企画したメニューは次の通りである。
旧熊山町「熊山神社の天然スギ」
旧和気町「門前のシモフリ柿」「万波のエノキ」「アラカシ」
旧佐伯町「迫田の老桑」「杉平のホウキネズ」「荒神塚のシイガシ」
「長楽寺跡のツガ(トガ)」
旧英田町「横川のムクノキ」
旧美作町「青木のシイガシ」
旧吉井町「鴨神社の3本スギ」
この時点ではまだマイリストは未完成であるため、このルートの中でもずいぶんと抜けている樹は多い。
またドライブを兼ねているため遠方では寄り道を減らし、尚且つ走りやすそうなルートを選んである。
そして今回のメインは「横川のムクノキ」と「青木のシイガシ」である。
旧佐伯町の樹については和気町(現)の公式HPに載せられている情報を参考にした。(左の「項目」下に リンク)
巨木ばかりではないが、ま、行きがけの駄賃ということで。
さて、出発は11時とちょっと遅めであったが、とりあえず県道1号線で瀬戸町を抜け、熊山町に向かった。
熊山神社は吉井川を渡ったところ、奥吉原という地にある。
しかしここで私は大きな勘違いをしていた。
事前に地図で調べておいたのだが、奥吉原の集落内に熊山神社は見つからなかった。
ま、狭い集落のこと、行けばいやでも樹が目に付くだろう、くらいの気持ちで出かけたのだが…実際に行ってみると集落内にはそのような神社も樹もない。
焦って集落内を右往左往してみたが、結局見つけることができず断念。
後になって熊山神社は奥吉原のずっと奥の山の中、熊山遺跡の傍にあったことを知るのだが、地図は拡大版だけではなく周辺も念入りに調べるべきであることを学んだ。
出鼻をくじかれた私であったが先に進まねばならない。
次は和気町、そのまま吉井川の川沿いの道を進んだのだが、この道がまた細い。
途中すれ違い用の待避所が設けてあるのだが、一刻も早く抜けたい道であった。
そして和気町に入ったのだが…目的地に行くにはここで右折しなければならない。
ところが和気の交差点はループになっていて、初めて訪れるとどちらに進むのかがよくわからない。
車を止めるわけにもいかず流れに乗っていたら右折できず、国道374号線に入り北に向かってしまった。
交通量も多くまたUターンできるような場所もない。
あきらめてそのまま北上した。
順番に行くとまず「門前のシモフリ柿」である。
所在地は益原字門前、地番は不明。
益原の地内も道が細く、門前あたりを回ってみたがそれらしき樹はわからなかった。
あきらめて374号線に戻り、次は旧佐伯町の「杉平のホウキネズ」「荒神塚のシイガシ」「長楽寺跡のツガ」である。
これらはいずれも田土というところにある。
益原から4kmくらい走って右に入ると田土に至る。
これがまた途中から細い道で、おまけに山の斜面の棚田の間を縫ってくねくねと上に登らなければならない。
どこをどう走っているのか、現在地すらわからなくなってしまった。
(注:私の車にはカーナビはついていない。)
山の頂上近くまで来たが途中に目立つ樹はなく、しかも行き着いた先でUターンできるかどうかもわからない。
不安に襲われ、Uターンできる場所で引き返してしまった。
そして次が「迫田の大桑」。
迫田は備作大橋の手前から右に入る県道90号線沿いの奥塩田の中の集落である。
そしてここも所在地がつかめず、樹は発見できなかった。
ここまで全敗である。
やるせない気持ちをかかえたまま次の目的地へと向かった。
「横川のムクノキ」は岡山の巨木の中でも有名な樹である。
ムクノキの中では県下最大であり、県指定天然記念物である。
県道90号線をそのまま東に向かって行き、県道46号線(右手は岡山国際サーキットに至る)に合流するちょっと手前の道路沿いにその大きな姿はあった。
一目で目標樹であることはわかったが、道路沿いに車を止めるスペースはない。
うまい具合に道路の反対側が駐車スペースとして広がっていたので一旦やりすごし、Uターンしてそこに車を止めた。
離れて見ると周囲に遮るものがないので以外に小振りに見えたが、眼前にしてみるとなるほど巨木である。
幹周も十分だし、枝の張りも良い。
樹齢約1,000年ということであるが、まだまだ勢いを感じさせる樹である。
しかし、根本にある祠はどうにかならないものだろうか…コンクリートブロックで作られた祠に興醒めしてしまうのは私だけではなかろう。
さてここからは県道46号線を北に向かい旧作東町の中心部、土居に抜けるのだが、横川のムクノキから少し行ったところでトンネルを抜けたら「天石門別(あめのいわとわけ)神社」という案内板が目に入った。
「琴弾の滝」という滝もあるのでちょっと寄り道。
静かな境内には誰もいない。
ひんやりした空気をしばし楽しむ。
そこから土居までは結構細い箇所もある道である。
時刻は3時近くなっているのでひたすらに車を走らせた。
土居からは国道179号線に入り西へと向かう。
林野で374号線に戻り、通りすがりのコンビニでおにぎりを購入し、ちょっと休憩。
(続く)
とはいってもあちこちに寄り道しながらであるから、北の果てまでは行けない。
旧作東町あたりまで行ければ御の字である。
今回企画したメニューは次の通りである。
旧熊山町「熊山神社の天然スギ」
旧和気町「門前のシモフリ柿」「万波のエノキ」「アラカシ」
旧佐伯町「迫田の老桑」「杉平のホウキネズ」「荒神塚のシイガシ」
「長楽寺跡のツガ(トガ)」
旧英田町「横川のムクノキ」
旧美作町「青木のシイガシ」
旧吉井町「鴨神社の3本スギ」
この時点ではまだマイリストは未完成であるため、このルートの中でもずいぶんと抜けている樹は多い。
またドライブを兼ねているため遠方では寄り道を減らし、尚且つ走りやすそうなルートを選んである。
そして今回のメインは「横川のムクノキ」と「青木のシイガシ」である。
旧佐伯町の樹については和気町(現)の公式HPに載せられている情報を参考にした。(左の「項目」下に リンク)
巨木ばかりではないが、ま、行きがけの駄賃ということで。
さて、出発は11時とちょっと遅めであったが、とりあえず県道1号線で瀬戸町を抜け、熊山町に向かった。
熊山神社は吉井川を渡ったところ、奥吉原という地にある。
しかしここで私は大きな勘違いをしていた。
事前に地図で調べておいたのだが、奥吉原の集落内に熊山神社は見つからなかった。
ま、狭い集落のこと、行けばいやでも樹が目に付くだろう、くらいの気持ちで出かけたのだが…実際に行ってみると集落内にはそのような神社も樹もない。
焦って集落内を右往左往してみたが、結局見つけることができず断念。
後になって熊山神社は奥吉原のずっと奥の山の中、熊山遺跡の傍にあったことを知るのだが、地図は拡大版だけではなく周辺も念入りに調べるべきであることを学んだ。
出鼻をくじかれた私であったが先に進まねばならない。
次は和気町、そのまま吉井川の川沿いの道を進んだのだが、この道がまた細い。
途中すれ違い用の待避所が設けてあるのだが、一刻も早く抜けたい道であった。
そして和気町に入ったのだが…目的地に行くにはここで右折しなければならない。
ところが和気の交差点はループになっていて、初めて訪れるとどちらに進むのかがよくわからない。
車を止めるわけにもいかず流れに乗っていたら右折できず、国道374号線に入り北に向かってしまった。
交通量も多くまたUターンできるような場所もない。
あきらめてそのまま北上した。
順番に行くとまず「門前のシモフリ柿」である。
所在地は益原字門前、地番は不明。
益原の地内も道が細く、門前あたりを回ってみたがそれらしき樹はわからなかった。
あきらめて374号線に戻り、次は旧佐伯町の「杉平のホウキネズ」「荒神塚のシイガシ」「長楽寺跡のツガ」である。
これらはいずれも田土というところにある。
益原から4kmくらい走って右に入ると田土に至る。
これがまた途中から細い道で、おまけに山の斜面の棚田の間を縫ってくねくねと上に登らなければならない。
どこをどう走っているのか、現在地すらわからなくなってしまった。
(注:私の車にはカーナビはついていない。)
山の頂上近くまで来たが途中に目立つ樹はなく、しかも行き着いた先でUターンできるかどうかもわからない。
不安に襲われ、Uターンできる場所で引き返してしまった。
そして次が「迫田の大桑」。
迫田は備作大橋の手前から右に入る県道90号線沿いの奥塩田の中の集落である。
そしてここも所在地がつかめず、樹は発見できなかった。
ここまで全敗である。
やるせない気持ちをかかえたまま次の目的地へと向かった。
「横川のムクノキ」は岡山の巨木の中でも有名な樹である。
ムクノキの中では県下最大であり、県指定天然記念物である。
県道90号線をそのまま東に向かって行き、県道46号線(右手は岡山国際サーキットに至る)に合流するちょっと手前の道路沿いにその大きな姿はあった。
一目で目標樹であることはわかったが、道路沿いに車を止めるスペースはない。
うまい具合に道路の反対側が駐車スペースとして広がっていたので一旦やりすごし、Uターンしてそこに車を止めた。
離れて見ると周囲に遮るものがないので以外に小振りに見えたが、眼前にしてみるとなるほど巨木である。
幹周も十分だし、枝の張りも良い。
樹齢約1,000年ということであるが、まだまだ勢いを感じさせる樹である。
しかし、根本にある祠はどうにかならないものだろうか…コンクリートブロックで作られた祠に興醒めしてしまうのは私だけではなかろう。
さてここからは県道46号線を北に向かい旧作東町の中心部、土居に抜けるのだが、横川のムクノキから少し行ったところでトンネルを抜けたら「天石門別(あめのいわとわけ)神社」という案内板が目に入った。
「琴弾の滝」という滝もあるのでちょっと寄り道。
静かな境内には誰もいない。
ひんやりした空気をしばし楽しむ。
そこから土居までは結構細い箇所もある道である。
時刻は3時近くなっているのでひたすらに車を走らせた。
土居からは国道179号線に入り西へと向かう。
林野で374号線に戻り、通りすがりのコンビニでおにぎりを購入し、ちょっと休憩。
(続く)