巨木探訪:とりあえず北へ(その2)
次は「青木のシイガシ」である。
美作市青木の民家の裏手にある推定樹齢700年、町指定天然記念物のシイノキである。
(後で調べたら県指定の天然記念物でもあった。)
地図を検討した結果、湯郷を少し南下したところの位田大橋を渡り、渡ってすぐの十字路を右折し約500m先を左折して県道349号線に入り、そこから右折する道がわかりやすそうである。
しかし、その道はわからなかった。
というより、それらしき道はあるのだが細く、それが青木に至る道という確信が持てなかったので入らなかったのだ。
困ったな、と思い、どこでUターンしようかと考えながら運転していると道の右手に大きな樹が見えた。
まさかこれではあるまいし、と思いながら車を停めてみたら、それが「長内のムクノキ」だった。
偶然とは言え嬉しい発見である。
幹は空洞化し、伸びた第一主幹は鉄骨に支えられようやく形を保っているという風情である。
しかし側にはバス停もあり、トトロの世界。
なんだか地元の人に愛されている長老のような印象を受けた。
思わぬ儲け物をしたが、青木のシイガシも諦めるわけにはいかない。
地図を見て湯郷温泉の途中から左に入る道を行ってみることにした。
そこから1.5kmほど先に青木の集落につながる道がある。
先ほどの349号線から入る道と真反対から登る道である。
こちらの道をどんどん登っていくと急に視界が開けた。
そこが青木の集落であり、目的のシイガシはすぐにわかった。
道路の左手少し上の家の傍にデーンと生えているのが目に留まったからである。
うまい具合に近くに多目的集会所があったのでそこに車を置き、樹の方に近づいて行ったのだが…
ふと見ると樹の下の畑で、この家の人であろう婦人がなにやら畑仕事をしている。
こういう時、人見知りの私は大変困惑する。
気軽に「樹を見せてください!」とでも声をかければ良いのだろうが、それができない。
特に田舎に行けば行くほど、見知らぬ人間は訝しい目で見られる。
小心者の私は遠巻きにそっと写真だけ撮らせていただくことにした。
さて、そろそろ夕暮れが近づく時間である。
急いで国道を南下、残るは旧吉井町仁掘西にある「鴨神社の3本スギ」だけである。
374号線を南下し、周匝大橋を渡ったところで右折して国道484号線に入ったら、後は仁堀西までは一直線である。
と思ったら、うっかり道を間違えてしまった。
仁堀中で県道27号線に入ってしまったのだ。
しかし『ドイツの森クローネンベルグ』の看板で直ぐに間違いに気付く。
引き返して正しいルートに。
すると道端に『鴨神社』の小さな標識があるのに気がついた。
鴨神社は雷除けの神様らしい。
地元では有名なのだろうか、往く先々の分岐点に小さな標識がある。
おかげで地図に頼らず何となく到着することができた。
夕暮れの山の中の神社、人っ子一人居ようはずもない。
(むしろ居たら怖い…?)
鳥居の横には赤磐市教育委員会(と貼り変えた)説明板があった。
鳥居前のちょっとしたスペースに車を止め、境内に足を踏み入れた。
ここのスギは拝殿の左右にあるのだが、2本とも3幹のスギということで町の天然記念物に指定されている。
本日最後の樹にゆっくりと挨拶をして樹肌に触った。
これで予定は終了。
下調べ不足で、かなり行き当たりばったりで右往左往した探訪であったが心に残った一日であった。
美作市青木の民家の裏手にある推定樹齢700年、町指定天然記念物のシイノキである。
(後で調べたら県指定の天然記念物でもあった。)
地図を検討した結果、湯郷を少し南下したところの位田大橋を渡り、渡ってすぐの十字路を右折し約500m先を左折して県道349号線に入り、そこから右折する道がわかりやすそうである。
しかし、その道はわからなかった。
というより、それらしき道はあるのだが細く、それが青木に至る道という確信が持てなかったので入らなかったのだ。
困ったな、と思い、どこでUターンしようかと考えながら運転していると道の右手に大きな樹が見えた。
まさかこれではあるまいし、と思いながら車を停めてみたら、それが「長内のムクノキ」だった。
偶然とは言え嬉しい発見である。
幹は空洞化し、伸びた第一主幹は鉄骨に支えられようやく形を保っているという風情である。
しかし側にはバス停もあり、トトロの世界。
なんだか地元の人に愛されている長老のような印象を受けた。
思わぬ儲け物をしたが、青木のシイガシも諦めるわけにはいかない。
地図を見て湯郷温泉の途中から左に入る道を行ってみることにした。
そこから1.5kmほど先に青木の集落につながる道がある。
先ほどの349号線から入る道と真反対から登る道である。
こちらの道をどんどん登っていくと急に視界が開けた。
そこが青木の集落であり、目的のシイガシはすぐにわかった。
道路の左手少し上の家の傍にデーンと生えているのが目に留まったからである。
うまい具合に近くに多目的集会所があったのでそこに車を置き、樹の方に近づいて行ったのだが…
ふと見ると樹の下の畑で、この家の人であろう婦人がなにやら畑仕事をしている。
こういう時、人見知りの私は大変困惑する。
気軽に「樹を見せてください!」とでも声をかければ良いのだろうが、それができない。
特に田舎に行けば行くほど、見知らぬ人間は訝しい目で見られる。
小心者の私は遠巻きにそっと写真だけ撮らせていただくことにした。
さて、そろそろ夕暮れが近づく時間である。
急いで国道を南下、残るは旧吉井町仁掘西にある「鴨神社の3本スギ」だけである。
374号線を南下し、周匝大橋を渡ったところで右折して国道484号線に入ったら、後は仁堀西までは一直線である。
と思ったら、うっかり道を間違えてしまった。
仁堀中で県道27号線に入ってしまったのだ。
しかし『ドイツの森クローネンベルグ』の看板で直ぐに間違いに気付く。
引き返して正しいルートに。
すると道端に『鴨神社』の小さな標識があるのに気がついた。
鴨神社は雷除けの神様らしい。
地元では有名なのだろうか、往く先々の分岐点に小さな標識がある。
おかげで地図に頼らず何となく到着することができた。
夕暮れの山の中の神社、人っ子一人居ようはずもない。
(むしろ居たら怖い…?)
鳥居の横には赤磐市教育委員会(と貼り変えた)説明板があった。
鳥居前のちょっとしたスペースに車を止め、境内に足を踏み入れた。
ここのスギは拝殿の左右にあるのだが、2本とも3幹のスギということで町の天然記念物に指定されている。
本日最後の樹にゆっくりと挨拶をして樹肌に触った。
これで予定は終了。
下調べ不足で、かなり行き当たりばったりで右往左往した探訪であったが心に残った一日であった。