巨木探訪:朝来市(3)
国道に戻って2.5kmほど北に向かい『加都』の信号で左折、県136に入る。
2kmほど進むと、道は和田山町三波と和田山町藤和へと分岐するが、迷わず右手に。
ここから少し道が細くなり、さらに急坂となって藤和峠へと登って行く。
峠を上りつめると視界が開け、山間に水田風景が現れる。
600mほど道なりに進んで緩い右カーブを曲がると、いきなり右手眼前に巨大なスギが現れた。
県郷土記念物、旧町指定の「大将軍杉(8.37m)」である。
このスギ、写真で見知ってはいたが、実物を目の前にすると実に変態的なスギである。
低い位置から多数に枝分かれし、およそスギらしからぬ姿形。
さらに正面に取り付けられた扉。
扉はおそらく内側の空洞を隠すためであろうが、なぜか厳重に鍵と閂まで設置されている。
最初から1枚の板にしておけば何の問題もないはずであるが…逆に考えれば、内部に何か重要な物が存在し、開ける必要に迫られることもある、ということであろうか?
それともただの遊び心なのか?
ナゾである。
ちなみに樹下にある説明板も書いてあることが違っている。
郷土記念物の方の説明板によると
『旅の高僧が使っていた杖を逆さまに刺したところ、大きなスギになったとの故事があり、この地が大将軍塚と呼ばれていることから、この名で親しまれている。』
町の説明板によると
『山垣城主足立遠政の長子の足立藤和がこの地に隠棲したが、自分より先に仮住まいをしていた藤原正司がいたことを知った。藤和は正司が自分の遠祖と同姓であることに因縁を感じ、正司の墳墓を崇拝し「大将軍」と尊称した。さらにスギの木をそばに植えて神木としてあがめたが、これが現在の「大将軍スギ」に成長したと伝えられている。』
うーん、どちらが正しいのだ?
これではまるでお互いが自説を主張しているようで、元祖と本家のようなものである。
好奇心をそそられるスギである。
これで本日の予定の最北端まで終了。
時刻は4時、あとは帰路で時間があれば2〜3ヵ所寄るか、と車に乗り込んだところ…最大のトラブルに見舞われた。
なんとエンジンがかからないのである。
え、ここに来るまで普通に走ってたじゃん!?
しかし何度キーを回してもセルが動かない。
こりゃダメだ…こうなったらJAFを呼ぶしかあるまい。
とケータイを取り出したところ、目を疑った。
『圏外』……
うっそだろー!!
ということは、圏外から脱出できるところまで徒歩で山を下って行かねばならない、ということである。
試しに200mほど下ってみたが…願いも虚しく、やはり圏外である。
いったいどこまで下って行けばいいのだ…このままでは日が暮れる。
しかもレッカー牽引とかになったらどうしよう…
…続く(笑)
2kmほど進むと、道は和田山町三波と和田山町藤和へと分岐するが、迷わず右手に。
ここから少し道が細くなり、さらに急坂となって藤和峠へと登って行く。
峠を上りつめると視界が開け、山間に水田風景が現れる。
600mほど道なりに進んで緩い右カーブを曲がると、いきなり右手眼前に巨大なスギが現れた。
県郷土記念物、旧町指定の「大将軍杉(8.37m)」である。
このスギ、写真で見知ってはいたが、実物を目の前にすると実に変態的なスギである。
低い位置から多数に枝分かれし、およそスギらしからぬ姿形。
さらに正面に取り付けられた扉。
扉はおそらく内側の空洞を隠すためであろうが、なぜか厳重に鍵と閂まで設置されている。
最初から1枚の板にしておけば何の問題もないはずであるが…逆に考えれば、内部に何か重要な物が存在し、開ける必要に迫られることもある、ということであろうか?
それともただの遊び心なのか?
ナゾである。
ちなみに樹下にある説明板も書いてあることが違っている。
郷土記念物の方の説明板によると
『旅の高僧が使っていた杖を逆さまに刺したところ、大きなスギになったとの故事があり、この地が大将軍塚と呼ばれていることから、この名で親しまれている。』
町の説明板によると
『山垣城主足立遠政の長子の足立藤和がこの地に隠棲したが、自分より先に仮住まいをしていた藤原正司がいたことを知った。藤和は正司が自分の遠祖と同姓であることに因縁を感じ、正司の墳墓を崇拝し「大将軍」と尊称した。さらにスギの木をそばに植えて神木としてあがめたが、これが現在の「大将軍スギ」に成長したと伝えられている。』
うーん、どちらが正しいのだ?
これではまるでお互いが自説を主張しているようで、元祖と本家のようなものである。
好奇心をそそられるスギである。
これで本日の予定の最北端まで終了。
時刻は4時、あとは帰路で時間があれば2〜3ヵ所寄るか、と車に乗り込んだところ…最大のトラブルに見舞われた。
なんとエンジンがかからないのである。
え、ここに来るまで普通に走ってたじゃん!?
しかし何度キーを回してもセルが動かない。
こりゃダメだ…こうなったらJAFを呼ぶしかあるまい。
とケータイを取り出したところ、目を疑った。
『圏外』……
うっそだろー!!
ということは、圏外から脱出できるところまで徒歩で山を下って行かねばならない、ということである。
試しに200mほど下ってみたが…願いも虚しく、やはり圏外である。
いったいどこまで下って行けばいいのだ…このままでは日が暮れる。
しかもレッカー牽引とかになったらどうしよう…
…続く(笑)