巨木探訪:福山市part2 -(1)
5月13日、連休に引き続いて樹行である。
兵庫県方面は一段落したので、また夏頃にでも行く予定。
今回は方角を変えて福山市へ。
福山市周辺は以前に探訪を済ませているので、西側の旧松永市、沼隈町界隈に出かけることにした。
ざっと調べてみたところ、見るべき巨木の数はそんなに多くない。
福山市のHPを見ると『福山市指定保護樹木』の一覧があり、この中にも巨木がいくつかあるのだが、ここまで対象を広げる必要もないだろう。
午後1時を過ぎてからという、かなり遅めの時間に出発した。
今回も当然であるが高速を使用した。
福山西インターで下りて松永道路に入り、1km弱西進したところで県54号へ左折。
そのまま進むと『三成別れ』の信号で国2に当たるので左折。
500mほど東に戻ると左手に高諸神社がある。
「高諸神社のハク」
神社に駐車場があるかどうかわからないし、周辺の道路は一方通行のところもあるし、ややこしいので国道を挟んだユーホーの駐車場に車を置いた。
国道側から入っていくと、ハクは敷地の西側にある。
(高諸神社はかなり敷地の広い神社であり、正面は北向きである。よって正面から入って行くと社殿の右奥手の石垣の下という位置になる。)
市天然記念物、樹齢不明、幹周3.7m。
主幹だけを見ると枯れかけているように見えるが、ハク(ビャクシン)はもともとこういう姿の樹であり、樹冠を見る限り樹勢は心配なさそう。
力強い幹の捻れが、ハクだけに箔がある、ってか!?
神社から国2に直角に交わる県382に進む。
800mほど真っ直ぐに南下し『南松永町』の信号を左折、県47に入り沼隈町方面に向かう。
松本湾に沿った形で2kmちょっと進み『農免道路西入口』の信号を左折。
次に向かうのは「金江の大ムロノキ」である。
この樹の所在地を特定するのには苦労した。
結構有名な樹のようで、ネットで検索するとかなりの数がヒットする。
しかし所在地は概ね『金江町本谷共有地』とまでしか書かれておらず、ピンポイントで明確に記したものにはなかなかお目にかかれなかった。
そんな中で唯一、親切にアクセス方法を記しているHPを見つけた。
『広島県の大樹』
http://tonari.gozaru.jp/taiju/index.html
このHPは広島県の巨樹巨木に関しては、いちばん優れているのではないかと思う。
以下は「金江のムロノキ」について、そのHPから引用した文章である。
『高諸神社前の信号で右折し、線路をくぐって南松永町の信号を左折する。そのまま沼隈町方面に向かい(県道47号)、農免道路西入口の信号を左折、次の金江小入口の信号を右折し、「スパー」のところで右折。道なりに進むと二股に道が分れたところに大ムロノキの案内があるので左の道を進むと見えてくる。
狭い箇所も多く、大ムロノキの近くは車1台分の幅なので注意。1台くらいなら路肩に停められるが、3ナンバー車の場合は通行の邪魔になるので(交通量はほとんどないが)、最後の二股のところに駐車して歩いた方が良いだろう。』
さて、アクセス方法に従って金江小学校入口まで来ると、点滅信号があるので右折。
すぐに川に突き当たる。
右か左か、どっちだ?
「スパー」という店(?)は無く、角にあるのは消防団の集会所。
しかし本谷地区に行くにはここで左折し、100m先で右折して小さな橋を渡るはず。
左折して100m進むと左手に小さなスーパー(チューリップ金江店)があった。
ああ、スパーとはスーパーのことだったのか・・・。
右折して本谷地区を目指す。
次の問題は“道なり”と“二股”である。
地図を見てもどの道が“道なり”の道なのか、よくわからない。
もちろん“二股”もどこを指しているのか不明である。
少し進むと『本谷集会所』があるので、おそらくそちらの方に行けば良いのだろう。
集会所まで来ると道路を挟んで右手に本谷地区の案内板があった。
車を止めて見ると、そこに「大ムロノキ」が記されており“二股”の場所も確認できた。
やっと一安心。
地図に従ってどんどん地区の奥に進んで行くと、二股(ムロノキの手前100m余)のところに小さな案内板があった。
忠告に従って二股の所に車を置き、歩いて行くことにした。(この場所は少し道が広い。)
「金江の大ムロノキ」
ムロノキとは一般名ネズのことである。(岡山ではモロマツと呼ばれることが多い。)
本樹は樹齢600年とも1,000年以上とも言われている。
市天然記念物で主幹幹周4.5m、もちろんネズとしては県下第一位。
肝心の主幹は落雷に遭って枯死しているのだが、脂(ヤニ)が多い種類だけあって、枯死してもなお、そのままの姿を留めているところがスゴい。
側枝の方は至って元気で、太い方の幹周は1.7mである。
(主幹の後方に見えるのはスギで、両サイドに見えるのが側枝。)
山中にあって怪獣の白骨のようでもあり、何かのオブジェのようでもあり、恐ろしいほど印象に残る樹である。
余談であるが、ムロノキの南東を向くと山の上に観覧車が見える。
『みろくの里』の遊園地である。
観覧車どころかジェットコースターの走る音、さらには嬌声まで聞こえてくる。
是非は別にして、ムロノキも騒々しいと苦笑い、といったところか・・・。
兵庫県方面は一段落したので、また夏頃にでも行く予定。
今回は方角を変えて福山市へ。
福山市周辺は以前に探訪を済ませているので、西側の旧松永市、沼隈町界隈に出かけることにした。
ざっと調べてみたところ、見るべき巨木の数はそんなに多くない。
福山市のHPを見ると『福山市指定保護樹木』の一覧があり、この中にも巨木がいくつかあるのだが、ここまで対象を広げる必要もないだろう。
午後1時を過ぎてからという、かなり遅めの時間に出発した。
今回も当然であるが高速を使用した。
福山西インターで下りて松永道路に入り、1km弱西進したところで県54号へ左折。
そのまま進むと『三成別れ』の信号で国2に当たるので左折。
500mほど東に戻ると左手に高諸神社がある。
「高諸神社のハク」
神社に駐車場があるかどうかわからないし、周辺の道路は一方通行のところもあるし、ややこしいので国道を挟んだユーホーの駐車場に車を置いた。
国道側から入っていくと、ハクは敷地の西側にある。
(高諸神社はかなり敷地の広い神社であり、正面は北向きである。よって正面から入って行くと社殿の右奥手の石垣の下という位置になる。)
市天然記念物、樹齢不明、幹周3.7m。
主幹だけを見ると枯れかけているように見えるが、ハク(ビャクシン)はもともとこういう姿の樹であり、樹冠を見る限り樹勢は心配なさそう。
力強い幹の捻れが、ハクだけに箔がある、ってか!?
神社から国2に直角に交わる県382に進む。
800mほど真っ直ぐに南下し『南松永町』の信号を左折、県47に入り沼隈町方面に向かう。
松本湾に沿った形で2kmちょっと進み『農免道路西入口』の信号を左折。
次に向かうのは「金江の大ムロノキ」である。
この樹の所在地を特定するのには苦労した。
結構有名な樹のようで、ネットで検索するとかなりの数がヒットする。
しかし所在地は概ね『金江町本谷共有地』とまでしか書かれておらず、ピンポイントで明確に記したものにはなかなかお目にかかれなかった。
そんな中で唯一、親切にアクセス方法を記しているHPを見つけた。
『広島県の大樹』
http://tonari.gozaru.jp/taiju/index.html
このHPは広島県の巨樹巨木に関しては、いちばん優れているのではないかと思う。
以下は「金江のムロノキ」について、そのHPから引用した文章である。
『高諸神社前の信号で右折し、線路をくぐって南松永町の信号を左折する。そのまま沼隈町方面に向かい(県道47号)、農免道路西入口の信号を左折、次の金江小入口の信号を右折し、「スパー」のところで右折。道なりに進むと二股に道が分れたところに大ムロノキの案内があるので左の道を進むと見えてくる。
狭い箇所も多く、大ムロノキの近くは車1台分の幅なので注意。1台くらいなら路肩に停められるが、3ナンバー車の場合は通行の邪魔になるので(交通量はほとんどないが)、最後の二股のところに駐車して歩いた方が良いだろう。』
さて、アクセス方法に従って金江小学校入口まで来ると、点滅信号があるので右折。
すぐに川に突き当たる。
右か左か、どっちだ?
「スパー」という店(?)は無く、角にあるのは消防団の集会所。
しかし本谷地区に行くにはここで左折し、100m先で右折して小さな橋を渡るはず。
左折して100m進むと左手に小さなスーパー(チューリップ金江店)があった。
ああ、スパーとはスーパーのことだったのか・・・。
右折して本谷地区を目指す。
次の問題は“道なり”と“二股”である。
地図を見てもどの道が“道なり”の道なのか、よくわからない。
もちろん“二股”もどこを指しているのか不明である。
少し進むと『本谷集会所』があるので、おそらくそちらの方に行けば良いのだろう。
集会所まで来ると道路を挟んで右手に本谷地区の案内板があった。
車を止めて見ると、そこに「大ムロノキ」が記されており“二股”の場所も確認できた。
やっと一安心。
地図に従ってどんどん地区の奥に進んで行くと、二股(ムロノキの手前100m余)のところに小さな案内板があった。
忠告に従って二股の所に車を置き、歩いて行くことにした。(この場所は少し道が広い。)
「金江の大ムロノキ」
ムロノキとは一般名ネズのことである。(岡山ではモロマツと呼ばれることが多い。)
本樹は樹齢600年とも1,000年以上とも言われている。
市天然記念物で主幹幹周4.5m、もちろんネズとしては県下第一位。
肝心の主幹は落雷に遭って枯死しているのだが、脂(ヤニ)が多い種類だけあって、枯死してもなお、そのままの姿を留めているところがスゴい。
側枝の方は至って元気で、太い方の幹周は1.7mである。
(主幹の後方に見えるのはスギで、両サイドに見えるのが側枝。)
山中にあって怪獣の白骨のようでもあり、何かのオブジェのようでもあり、恐ろしいほど印象に残る樹である。
余談であるが、ムロノキの南東を向くと山の上に観覧車が見える。
『みろくの里』の遊園地である。
観覧車どころかジェットコースターの走る音、さらには嬌声まで聞こえてくる。
是非は別にして、ムロノキも騒々しいと苦笑い、といったところか・・・。