勝央町
巨木探訪:勝央町(1)
少し遡るが、夏の日差しがまだまだ強い8月の終わり、日が長いうちに一度遠くへ行こうと思い勝田郡方面へと出かけた。
北のほうは私にとってまだまだ未開の地である。
それだけに期待も高まろうと言うものだ。

行程は国道53号線を北上し、久米南町弓削から県道52号線に入り北東に向かう道を選択した。
理由は特にないが、しいて言えば吉井川沿いの国道374号線は最近よく走ったので…ということか。
県52で旧柵原町を抜け勝田郡勝央町へ。
黒坂で国179に合流し2.5kmほど東進し、勝間田で県67に左折し勝央町役場に向かう。
役場の前を通って西向きに1ブロック進んだところで左折し南に戻り、突き当たりを左折するとすぐに右手に真福寺への道がある。
広い駐車場があるので車も楽々進入可。
真福寺のイチョウは町指定である。
形よく剪定されたイチョウでもなく、かといって伸び放題という様子でもなく、ほど良い形のイチョウとでも言えば良いか。
樹高はかなりのものである。

                クスノキ
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県67に戻り3kmほど北上し国429の交差点を右折。
さらに3kmほど東進したところで左折し、小さな橋(前田橋)を渡って県353に入る。
7~800mほど進んで、もう一度小さな橋を渡ってから最初の右手の細い道を入ると諏訪神社がある。
神社の少し手前に公会堂があったのでそこに駐車し、歩いて神社まで行った。
実際に行ってみたら鳥居の前の道が比較的広く、路駐できそうであったが止めておいた方がよかろう。
参道にある狛犬も何やら謂れのあるものらしいが、今回はそれは無視して歩を進める。
境内に入ると中央にあるのが町指定「諏訪神社のビャクシン」である。
ビャクシンとはイブキの別名であるのだが、幹が捩れて成長するのが特徴である。
このビャクシンは樹齢800年、一見枯れかけているように見えるのだが実は『70年以上もこの姿のままで、成長もしないが枯れもしない』そうである。
実に趣の深い樹である。

                クスノキ
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県353に戻りほんの200mほど進み、今度は左手の道に入る。
小さな橋を渡ると前方に大きなイチョウが見える。
幹周9mを越える「河原の大イチョウ」である。
イチョウの少し手前で道が三叉路になっているので、そこの片隅に路駐。
このイチョウは主幹周囲に多数のヒコバエを生じている。
説明版によると1689年の『川原村名物』にも載っているそうである。
『蛙なく春はくれども銀杏木の梢にひかる白雪の花 明治元年 出雲井民部』という石碑もあった。
イチョウの周囲は狭いながらもきれいに整備され、住民に大切にされていることがわかる。

           クスノキ
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