巨木探訪:総社市(8)
師走になったが、暖かいのであまり年末気分ではない。
天気は半ば曇天ではあるが、今週も引き続き総社市を探訪することにした。
いつもの通り倉敷市から高梁川沿いに国486を北上するのであるが、通る度に気になっている樹があった。
総社大橋の1kmほど手前右手に常盤地区に下りる細い道があるのだが(中原口の信号の北)、
そのすぐ傍らにクスノキが立っている。
周辺に遮る物がないのでよく目立つ樹なのだが、いつも通りすがりに横目で見ながら『巨木なのだろうか?』と思っていた樹であった。
今回はまずこのクスノキの確認をすることにして、右手の道に下りてみる。
下りた所には小さな社。
鳥居もないので定かではないが、社のマル金印と石灯篭に刻まれた文字から金比羅宮らしい。
クスノキは社の狭い敷地の外に立っているのだが、やはり社の守りなのだろう。
近づいてみると目測で3mちょいくらいか…立地条件等から考えて、比較的若い樹と思われる。
「金比羅宮のクスノキ」ということにしておこう。
そしてもう1ヵ所。
クスノキの近くで、やはり国道から見える気になる樹があったのだ。
数本の樹が固まっている様子から、神社かな、と思っていたのだが、秋にはイチョウの黄色がよく目立つ場所である。
金比羅宮の前に車を置き、地図を見ながら歩いて行ったのだが、近くまで行くと意外に大きな枝が見える。
こりゃ、期待できるかも…と樹下まで足を運んだところ堂が建っており、件の樹は立派な巨木であった。
狭い敷地の中に根を張っているのだが、この根の板状の具合がすばらしい。
幹周も4mくらいはあるだろうか…樹種はエノキのようである。
樹下には小さな石像があるのだが、何を祀ってあるのかはわからない。
帰宅してから拡大地図を見ると『三乗様』と記されていた。
はて、聞いたことのない神仏だな…?
調べてみるとおおよそ次のようなことである。
『乗とは衆生を乗せて仏の悟りに導く乗り物である。法華経ではどのような人も最終的には悟りを得られるという一乗説を説き、それまでの経典にあった三乗は一乗を導くための方便であると称した。』
要するに、法華経以前の経典にあった『悟りに辿り着くために必要な3つの要素』のことらしい。
…なるほど。
さて、ここからが本日のメイン。
一度訪れたことのある総社市北西部に向かう(前回は昨年2月11日)。
国180を西進し種井地区で県306に右折。
伯備線の踏切を越えた次の辻を左折。
細い道を進んで行くと、300mちょっとで右手に八幡神社がある。
ここに「高間のイヌグス」があるはずなのだが…。
実はこの時、私は勘違いをしていた。
頭の中で「高間のイヌグス」は「高間のカゴノキ」に変換されていたのである。
そもそも総社北西部には「○○のイヌグス」「○○のカゴノキ」など、似たような名称の樹が多い。
「高間のカゴノキ」という樹もリストには挙がっているのだ。
そんな頭で神社の石段を登って行くと…実際にかなり立派なカゴノキがあったのである!
こりゃもう頭の中がカゴノキ一色になっても仕方ないわな…。
件のカゴノキは2幹に分かれているが、巨木と言っても差し支えない大きさである。
手前の太い方の幹は地上5mあたりで樹冠が欠けてしまっているが、全体として樹勢には問題ないようである。
で、イヌグスはというと…境内には他に巨木はなかったように思うのだが、もしかすると見落としているのかもしれない。
天気は半ば曇天ではあるが、今週も引き続き総社市を探訪することにした。
いつもの通り倉敷市から高梁川沿いに国486を北上するのであるが、通る度に気になっている樹があった。
総社大橋の1kmほど手前右手に常盤地区に下りる細い道があるのだが(中原口の信号の北)、
そのすぐ傍らにクスノキが立っている。
周辺に遮る物がないのでよく目立つ樹なのだが、いつも通りすがりに横目で見ながら『巨木なのだろうか?』と思っていた樹であった。
今回はまずこのクスノキの確認をすることにして、右手の道に下りてみる。
下りた所には小さな社。
鳥居もないので定かではないが、社のマル金印と石灯篭に刻まれた文字から金比羅宮らしい。
クスノキは社の狭い敷地の外に立っているのだが、やはり社の守りなのだろう。
近づいてみると目測で3mちょいくらいか…立地条件等から考えて、比較的若い樹と思われる。
「金比羅宮のクスノキ」ということにしておこう。
そしてもう1ヵ所。
クスノキの近くで、やはり国道から見える気になる樹があったのだ。
数本の樹が固まっている様子から、神社かな、と思っていたのだが、秋にはイチョウの黄色がよく目立つ場所である。
金比羅宮の前に車を置き、地図を見ながら歩いて行ったのだが、近くまで行くと意外に大きな枝が見える。
こりゃ、期待できるかも…と樹下まで足を運んだところ堂が建っており、件の樹は立派な巨木であった。
狭い敷地の中に根を張っているのだが、この根の板状の具合がすばらしい。
幹周も4mくらいはあるだろうか…樹種はエノキのようである。
樹下には小さな石像があるのだが、何を祀ってあるのかはわからない。
帰宅してから拡大地図を見ると『三乗様』と記されていた。
はて、聞いたことのない神仏だな…?
調べてみるとおおよそ次のようなことである。
『乗とは衆生を乗せて仏の悟りに導く乗り物である。法華経ではどのような人も最終的には悟りを得られるという一乗説を説き、それまでの経典にあった三乗は一乗を導くための方便であると称した。』
要するに、法華経以前の経典にあった『悟りに辿り着くために必要な3つの要素』のことらしい。
…なるほど。
さて、ここからが本日のメイン。
一度訪れたことのある総社市北西部に向かう(前回は昨年2月11日)。
国180を西進し種井地区で県306に右折。
伯備線の踏切を越えた次の辻を左折。
細い道を進んで行くと、300mちょっとで右手に八幡神社がある。
ここに「高間のイヌグス」があるはずなのだが…。
実はこの時、私は勘違いをしていた。
頭の中で「高間のイヌグス」は「高間のカゴノキ」に変換されていたのである。
そもそも総社北西部には「○○のイヌグス」「○○のカゴノキ」など、似たような名称の樹が多い。
「高間のカゴノキ」という樹もリストには挙がっているのだ。
そんな頭で神社の石段を登って行くと…実際にかなり立派なカゴノキがあったのである!
こりゃもう頭の中がカゴノキ一色になっても仕方ないわな…。
件のカゴノキは2幹に分かれているが、巨木と言っても差し支えない大きさである。
手前の太い方の幹は地上5mあたりで樹冠が欠けてしまっているが、全体として樹勢には問題ないようである。
で、イヌグスはというと…境内には他に巨木はなかったように思うのだが、もしかすると見落としているのかもしれない。