巨木探訪:宍粟市Complete(3)
国29を北上し一宮町に入る。
伊和神社の前を通り過ぎ、一宮町安積地区へ。
安積橋を渡るとすぐ右手に「安積のカヤ」が見えている。
この樹も前回は調査不足で所在のわからなかった樹である。
地番から検索して国道の南側だろうと思い込み、南側ばかり見ていた。
おまけに国道を南下してきたのだから気づくわけがない。
北上していれば橋を渡る際に気がついたかもしれないのだが・・・。
カヤの近くには駐車できそうにない様子。
ならば近くに車を止めて歩くしかないのだが、とりあえず先に安積八幡神社の方を訪ねることにした。
「安積八幡神社のイチョウ・大スギ」
ともに市天然記念物。
イチョウは境内の中央に立っており、低い位置から細い枝が多数出ている。
また若干の乳柱も見られる。
樹齢不明、幹周4.2m。
スギは参道側の端(正面から見ると境内の右手奥)に2本立っており、樹齢300年以上、幹周は6.7mと5.6m。
どちらも御神木であるが、指定を受けているのは太い方のスギだけのようである。
2本揃って樹勢はすこぶる良さそう。
ここでついでに昼食を済ませたが、さて、カヤに行くにはどうしよう・・・。
神社の駐車場からカヤの姿は見えるが、ここから歩くには遠すぎる。
幸いに、神社に入る信号の傍らにある『(株)グリーンホームハリマ』(地図上ではなぜかJAハリマとなっている)が休業で敷地も広いため、ちょっと無断駐車させていただいた。
平日だったらコメリに止めるのも良いかもしれない。
「安積のカヤ」
県天然記念物、樹齢300年以上、幹周5.5m。
一見、青々として樹勢が良さそうであるが、近づいてみると幹には落雷による大きな裂け目がある。
さらに樹医による治療跡もあり、何とか樹勢を保っているのだろうか・・・。
樹下の広場ではおばちゃんたちがゲートボールに興じており、地元では憩いの場であるようだ。
軽く挨拶をして写真を撮っていると、一人のおばちゃんが話しかけてきた。
「あんた、ケンの人かな?」
「???・・・」
ケンって何だ?この地方の方言か?
私にはチンプンカンプンである。
「は・・・?」
「ケンの人かな?」
意味がわからない。
「あの・・・僕はここに大きな樹があるというので岡山県から見に来たんで・・・」
「ああ〜、そうかな。樹の写真を撮っとるんで、私ゃケン(県)の人かと思うた。」
何となく意味が掴めてきた。
「いやいや、全然関係ないです。」
「いや、この間、県から人が来てな。国の役人と一緒に。この辺を整備するからこの樹もどっかに移すんじゃと。」
「へぇ〜、そうなんですか!?」
おばちゃんの話を総合するに、国土交通省の役人と県の役人が来て、この辺一帯を整備するからカヤも移植するということだったらしい。
地形から考えて、おそらく河川改修(護岸)計画なのではあるまいか。
カヤはどこかに移す、ということらしいが、実際のところ、まさか伐採ではあるまいな?
おばちゃんはカヤの行く末を心配していた。
「私らの憩いの場じゃったし、せっかく元気になったのになぁ・・・どこに移すんじゃろう?」
「ほんまですね。ちゃんと行き先を作ってくれるといいですね。」
私にはそれしか言えなかった。
国土交通省の役人と県の役人、心あらば是非ともカヤの安住の地を確保してもらいたい。
絶対に伐採だけはしないように、切に願う。
他所ながら、マジで署名運動をしてでも伐採は避けたいと思う私であった。
伊和神社の前を通り過ぎ、一宮町安積地区へ。
安積橋を渡るとすぐ右手に「安積のカヤ」が見えている。
この樹も前回は調査不足で所在のわからなかった樹である。
地番から検索して国道の南側だろうと思い込み、南側ばかり見ていた。
おまけに国道を南下してきたのだから気づくわけがない。
北上していれば橋を渡る際に気がついたかもしれないのだが・・・。
カヤの近くには駐車できそうにない様子。
ならば近くに車を止めて歩くしかないのだが、とりあえず先に安積八幡神社の方を訪ねることにした。
「安積八幡神社のイチョウ・大スギ」
ともに市天然記念物。
イチョウは境内の中央に立っており、低い位置から細い枝が多数出ている。
また若干の乳柱も見られる。
樹齢不明、幹周4.2m。
スギは参道側の端(正面から見ると境内の右手奥)に2本立っており、樹齢300年以上、幹周は6.7mと5.6m。
どちらも御神木であるが、指定を受けているのは太い方のスギだけのようである。
2本揃って樹勢はすこぶる良さそう。
ここでついでに昼食を済ませたが、さて、カヤに行くにはどうしよう・・・。
神社の駐車場からカヤの姿は見えるが、ここから歩くには遠すぎる。
幸いに、神社に入る信号の傍らにある『(株)グリーンホームハリマ』(地図上ではなぜかJAハリマとなっている)が休業で敷地も広いため、ちょっと無断駐車させていただいた。
平日だったらコメリに止めるのも良いかもしれない。
「安積のカヤ」
県天然記念物、樹齢300年以上、幹周5.5m。
一見、青々として樹勢が良さそうであるが、近づいてみると幹には落雷による大きな裂け目がある。
さらに樹医による治療跡もあり、何とか樹勢を保っているのだろうか・・・。
樹下の広場ではおばちゃんたちがゲートボールに興じており、地元では憩いの場であるようだ。
軽く挨拶をして写真を撮っていると、一人のおばちゃんが話しかけてきた。
「あんた、ケンの人かな?」
「???・・・」
ケンって何だ?この地方の方言か?
私にはチンプンカンプンである。
「は・・・?」
「ケンの人かな?」
意味がわからない。
「あの・・・僕はここに大きな樹があるというので岡山県から見に来たんで・・・」
「ああ〜、そうかな。樹の写真を撮っとるんで、私ゃケン(県)の人かと思うた。」
何となく意味が掴めてきた。
「いやいや、全然関係ないです。」
「いや、この間、県から人が来てな。国の役人と一緒に。この辺を整備するからこの樹もどっかに移すんじゃと。」
「へぇ〜、そうなんですか!?」
おばちゃんの話を総合するに、国土交通省の役人と県の役人が来て、この辺一帯を整備するからカヤも移植するということだったらしい。
地形から考えて、おそらく河川改修(護岸)計画なのではあるまいか。
カヤはどこかに移す、ということらしいが、実際のところ、まさか伐採ではあるまいな?
おばちゃんはカヤの行く末を心配していた。
「私らの憩いの場じゃったし、せっかく元気になったのになぁ・・・どこに移すんじゃろう?」
「ほんまですね。ちゃんと行き先を作ってくれるといいですね。」
私にはそれしか言えなかった。
国土交通省の役人と県の役人、心あらば是非ともカヤの安住の地を確保してもらいたい。
絶対に伐採だけはしないように、切に願う。
他所ながら、マジで署名運動をしてでも伐採は避けたいと思う私であった。