高梁市(1)
巨木探訪:高梁市(1)
秋晴れの休日、高梁市方面に向かうことにした。
とは言っても、午前中は仕事、午後は夕方から所用があるので時間が限られている。
あまり欲張らずとりあえず3箇所を選び、時間があれば他へもというスタンスで出かけた。

岡山市から高梁市へは通常は国道180号線を行けばよい。
しかし180号線は信号が多く、特に備中高松や総社市内ではなかなか前に進まずイライラさせられる。
そこで総社市までは別ルートで行くことにした。
まず岡山駅西口から新幹線沿いの県道242号線を西進し『川入』の信号で右折し県道245号線に入る。
『板倉』の交差点で一旦180号線に合流したら100m先の『加茂』の交差点を左折し県道270号線に入る。
そのまま8kmほど西進し『総社南口入口』の交差点で右折。
直進すると総社市の中心部を過ぎたあたりで180号線に合流できる。
ここからは180号線で高梁市へ。
高速を使えば早いではないか、と思われる方もおられようが、生憎私の車はETC搭載ではない。
そして樹観行には高速料金や駐車代などの経費をなるべく使わない方針なのである。

さて高梁市に入り中心部を通り抜けてしばらく進むと、右手に国道313号線が分岐するのでそちらに進む。
分岐点からちょうど2km、左手の道路脇のフェンスで区切られた一画に1本の樹が見える。
「津川のタブノキ」である。
自生しているタブノキとしては県下の北限に近いとうことで県郷土記念物に指定されている。
高梁観光百選にも選ばれている。
樹下はパーキング程度のスペースになっており車を停めることができる。

           クスノキ
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タブノキを後に313号線をさらに6kmくらい北上すると、左手に『祇園寺東参道』という案内板がある。(バス停「国司橋」のところである)
案内板に従って左折し山道を上って行く。
途中の三叉路にも案内板があるので道に迷うことはない。
2kmちょっとで祇園寺に到着。
ここには「天狗の大杉」と呼ばれる県指定天然記念物の巨杉がある。
天狗が伯耆に行く時にこの杉で一休みする、という伝承からこの名が付いたとか。
本堂の裏手の一段高いところに聳え立っている杉は目通り8.5m、県下でも有数の大杉であり、枝振りも貫禄に溢れている。
ちなみに、個人的にはこの杉は正面からよりも裏側から見た方が姿形が良いと思う。

                クスノキ
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山を下って313号線に戻り、もう少し北上する。
1.5kmほどで真庭市(旧北房町)になるのだが、市境の多和山トンネルを抜けて1km弱、
坂を下った右手に高岡神社がある。(道路脇に案内板もある)
右折して道路に面した鳥居をくぐり神社の駐車場に入った。
ここには町指定文化財の「平安杉」がある。
目通り8.65m、微妙なところではあるが天狗の大杉よりも少しだけ大きい。
幹は二股に分かれており、石段側から見ると中は大人が5人くらい入れそうな大きな空洞になっている。
なぜに平安杉と呼ばれているのか、その由来については何も記されていないので不明である(ちなみに町が立てた杭には「社頭の大杉」としか書かれていない)。

                クスノキ
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さて、ここでタイムアップ。
もう少しくらいは時間があったのだが、秋の日暮れは早い。
焦って帰るのも忙しないので高梁市を後にした。

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