高梁市〜成羽町・備中町(1)
巨木探訪:高梁市〜成羽町・備中町(1)
4月29日、高梁市から成羽町、備中町方面を探訪してきた。
この方面、いつかは行かねばならぬ、と思ってはいたが、なかなか踏み出せないままであった。
理由は、ひとつは知人が成羽町の山の上の方に住んでおり『ケータイも通じない所がある』と言っていたこと。
もうひとつはYahooやMAPIONの地図で拡大しても詳細地図が表示されないことである。
(Yahooに至っては拡大版すら無い。地図の話は改めてまた別の機会に取り上げたい。)
この2つの理由で私の中には『成羽・備中町は秘境である』という認識ができあがっていた。

さらに環境庁データによると成羽町成羽には4本、成羽町吹屋にも4本の巨木があるのだが、この所在地が全く特定できないでいた。
所有者は社寺なのだが、調べてみると成羽には10ヶ所余り、吹屋には6ヶ所も社寺がある。
合計8本の樹を求めてこれらをすべて回るのはあまりにも効率が悪すぎる。
秘境に行くにはそれなりの心構えで行かねばならぬし、所在地の特定できない樹はこの際無視して、確実な樹のみを探訪しよう。
冬期は当然無理であるし、この時期になってようやく決心し腰を上げたという次第。

前置きはこれくらいにして。
高梁市に至るには通常は国180を進んで行くのであろうが、これは相当時間がかかる。
そこで今回は県72から吉備高原都市を目指し、中央公園口で左折。
そのまま進むと『ふるさと農道吉川地区』につながり、さらに直進すると北の妙仙寺口で国484に合流できる。
あとは高梁市を目指して進むのみ。
東岡山の我家から国484の出口まで1時間10分、このルートがおそらく最短ではあるまいか。(ちなみに帰路は1時間03分であった。)

さて、国484から国180に下り、左折して少し先の落合橋を渡り、1.5kmほど進めば右手に落合小学校がある。
少し手前左手の『ゆめタウン』にトイレを兼ねて駐車。
落合小学校の校庭の片隅にあるモミジ、巨木ではないのだが『学校の木』に載っていたので訪ねてみる。
校庭では数名の児童とそのお母さんがたむろっていたが、特に注目を浴びるようでもなし。
新緑のモミジが青空に映えて美しかった。

           モミジ
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次は落合町福地、西林国橋生家のツバキである。
西林国橋については、検索すればいくらでもヒットするので興味ある方は参照されたい。
一口で言えば、備中神楽を完成させた人である。
国橋の生家には国313を西進し成羽の町並みの手前、成羽橋から右手の県301に入る。
2kmほど進むと左手に福地簡易郵便局があるのだが、郵便局のすぐ先で道が二又に分かれている。
その分かれ目に「←西林国橋生家」の案内標識があるので左折。
道なりに進んで行くと600mほど先に右手に入る道があり、そこを登って行くと200mほどで到着するはずである。
しかし右手に入る道をうっかり見落としたようで通り過ぎてしまった。
しばらく走ってこれはおかしい、と思い引き返してくると、道路脇に木製の小さな案内板があった。
先ほどの案内標識のイメージが頭にあったので、これは見落としてもしょうがなかろう。
くねっと曲がった道を登ると、すぐにツバキが見えた。
軽四なので生家の前まで進入。
ツバキは樹勢がかなり弱まっているようで鉄パイプで囲まれていた。
ツバキとしては県下屈指の老樹(樹齢400年)ということで、平成2〜3年にかけて治療を行ったということだが、現在も継続的に治療を受けているのであろうか?
ちなみにこのツバキは高梁観光百選に選ばれている。

  ツバキ  ツバキ
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