巨木探訪:吉野川流域を巡る:2日目(5)
「住吉神社のクスノキ」
別宮から国29(旧道)を走って2kmほど西へ行き、板野郡藍住町に入るとすぐに『住吉神社前』のバス停がある。
クスノキは道路を挟んで神社の鳥居の向いに立っている。
樹齢不明、幹周7.2m。
「矢上の大クス」
県29から県225→県14と進んで、住吉神社から北北東2km、春日神社の境内に鎮座している。
県天然記念物、樹齢1,200年、幹周12.1m。
どっしりとした中央部が焼け焦げて空洞になっており、その周囲を若い幹と枝が取り囲んでいる。
何ともアンバランスであるが、“樹”という領域を通り越して、何か別の生命体に昇華したような樹である。
「敷地の大クス」
「矢上の大クス」から1km南西、八坂神社の境内にある。
町天然記念物、樹齢430年、幹周7.6m。
少し傾いて立っているが、根元の様相も片やすっきり、片やとぐろ状。
この傾きは日照の具合か、それとも風向きによるものか?
「岡の宮の大クス」
敷地から2kmほど南西方向。
県12から板野郡板野町に入ると『岡の宮』のバス停がある。
クスノキは3幹の巨木で、岡上神社の石段の左手に大きく枝を広げている。
県天然記念物、樹齢400年、幹周17.7m(3幹合計)。
クスノキの北側には明和5年(1768)に建てられた石碑があるが、これは『船を造るからクスノキを差し出せと奉行から命令があったが、御神木だからと氏子が願い出たら許された』という記念碑である。
「地蔵寺のイチョウ」
県12沿いに岡上神社から西へ2km。
既に薄闇が迫っている。
地蔵寺は四国八十八ヶ所第五番札所であり、弘法大師の開基によるお寺。
訪れた時はさすがにひっそりとしており、誰もいなかった。
イチョウは境内の真ん中に立っており、弘法大師のお手植えと言われている。
樹齢800年、幹周5.42m。
このイチョウは「ふるさと切手・四国八十八ヶ所の文化遺産」シリーズの図案にも登場している。
これで用意したメニューは終了である。
時刻はちょうど午後6時。
後は一路我が家へ帰るだけである。
余談であるが、もしもこの方面を訪ねる方がおられたら、参考までに帰路の最短ショートカットを示しておこう。
地蔵寺前の道をそのまま北に進むと『大日寺口』の信号があるので、左折して阿讃東部広域農道に入る。
これを西進し阿波市土成町高尾で県139に合流。
しばらく徳島自動車道に沿って走り、土成町土成で阿讃山麓広域農道に入ると、阿波町上喜来の上喜来橋の袂に出て県2に合流する。
ここまで、わずか45分(^.^)。
後は県2を北上するか、そのまま広域農道を西に向かって美馬市で国193に合流するか、である。
私の場合は、県2へと進んだのだが、これには理由がある。
県2の阿波市(徳島県)と東かがわ市(香川県)の境界になる境目集落に「境目のイチョウ」という樹があるのだ。
辺りはすっかり暗くなっているので大した写真も撮れないが、せっかくなので見ておきたい。
脇目も振らずに北上していると、いきなり眼前にイチョウが現れた。
「境目のイチョウ」
県天然記念物、樹齢600年、幹周7.8m。
このイチョウの側にはお堂が建てられ、御多分に洩れず『乳神さん』として祀られている。
帰属はもちろん徳島県なのだが、香川県側にも『いちょうさん』と題した案内板が立てられているのが面白い。
さて、今度こそ岡山へ一直線。
こうして2日間に亙った樹行は終わった。
走行距離は500km弱であった。
最後に、今回の樹行にあたって参考にしたサイトを紹介しておく。
『人里の巨木たち』
http://www.hitozato-kyoboku.com/index.html
『森へ行こう!阿波のごっつい木』
http://www1.pref.tokushima.jp/nourin/ringyou/mori/know/awa.html
『巨樹と花のページ』
http://www.guitar-mg.co.jp/title_buck/mokuji/kyoju_and_flower.htm
『四国の巨樹・銘木』
http://www.dokidoki.ne.jp/home2/bigtree/
などなど。
有難うございました。
別宮から国29(旧道)を走って2kmほど西へ行き、板野郡藍住町に入るとすぐに『住吉神社前』のバス停がある。
クスノキは道路を挟んで神社の鳥居の向いに立っている。
樹齢不明、幹周7.2m。
「矢上の大クス」
県29から県225→県14と進んで、住吉神社から北北東2km、春日神社の境内に鎮座している。
県天然記念物、樹齢1,200年、幹周12.1m。
どっしりとした中央部が焼け焦げて空洞になっており、その周囲を若い幹と枝が取り囲んでいる。
何ともアンバランスであるが、“樹”という領域を通り越して、何か別の生命体に昇華したような樹である。
「敷地の大クス」
「矢上の大クス」から1km南西、八坂神社の境内にある。
町天然記念物、樹齢430年、幹周7.6m。
少し傾いて立っているが、根元の様相も片やすっきり、片やとぐろ状。
この傾きは日照の具合か、それとも風向きによるものか?
「岡の宮の大クス」
敷地から2kmほど南西方向。
県12から板野郡板野町に入ると『岡の宮』のバス停がある。
クスノキは3幹の巨木で、岡上神社の石段の左手に大きく枝を広げている。
県天然記念物、樹齢400年、幹周17.7m(3幹合計)。
クスノキの北側には明和5年(1768)に建てられた石碑があるが、これは『船を造るからクスノキを差し出せと奉行から命令があったが、御神木だからと氏子が願い出たら許された』という記念碑である。
「地蔵寺のイチョウ」
県12沿いに岡上神社から西へ2km。
既に薄闇が迫っている。
地蔵寺は四国八十八ヶ所第五番札所であり、弘法大師の開基によるお寺。
訪れた時はさすがにひっそりとしており、誰もいなかった。
イチョウは境内の真ん中に立っており、弘法大師のお手植えと言われている。
樹齢800年、幹周5.42m。
このイチョウは「ふるさと切手・四国八十八ヶ所の文化遺産」シリーズの図案にも登場している。
これで用意したメニューは終了である。
時刻はちょうど午後6時。
後は一路我が家へ帰るだけである。
余談であるが、もしもこの方面を訪ねる方がおられたら、参考までに帰路の最短ショートカットを示しておこう。
地蔵寺前の道をそのまま北に進むと『大日寺口』の信号があるので、左折して阿讃東部広域農道に入る。
これを西進し阿波市土成町高尾で県139に合流。
しばらく徳島自動車道に沿って走り、土成町土成で阿讃山麓広域農道に入ると、阿波町上喜来の上喜来橋の袂に出て県2に合流する。
ここまで、わずか45分(^.^)。
後は県2を北上するか、そのまま広域農道を西に向かって美馬市で国193に合流するか、である。
私の場合は、県2へと進んだのだが、これには理由がある。
県2の阿波市(徳島県)と東かがわ市(香川県)の境界になる境目集落に「境目のイチョウ」という樹があるのだ。
辺りはすっかり暗くなっているので大した写真も撮れないが、せっかくなので見ておきたい。
脇目も振らずに北上していると、いきなり眼前にイチョウが現れた。
「境目のイチョウ」
県天然記念物、樹齢600年、幹周7.8m。
このイチョウの側にはお堂が建てられ、御多分に洩れず『乳神さん』として祀られている。
帰属はもちろん徳島県なのだが、香川県側にも『いちょうさん』と題した案内板が立てられているのが面白い。
さて、今度こそ岡山へ一直線。
こうして2日間に亙った樹行は終わった。
走行距離は500km弱であった。
最後に、今回の樹行にあたって参考にしたサイトを紹介しておく。
『人里の巨木たち』
http://www.hitozato-kyoboku.com/index.html
『森へ行こう!阿波のごっつい木』
http://www1.pref.tokushima.jp/nourin/ringyou/mori/know/awa.html
『巨樹と花のページ』
http://www.guitar-mg.co.jp/title_buck/mokuji/kyoju_and_flower.htm
『四国の巨樹・銘木』
http://www.dokidoki.ne.jp/home2/bigtree/
などなど。
有難うございました。