巨木探訪:広島県東部〜島根県東部2日目(1)
前夜は地元の美味い魚を食べようと小料理屋に入ったワシであった。
そこは小さな店であったが流行っていて、カウンターはワシ一人分しか空いていなかった。
飲んで食べて、ほろ酔いのワシ。
あとはホテルに帰って寝るだけじゃな…と思いながら、足は勝手に出雲市の飲み屋街に向かっていた。
特に目的があったわけではない。
ないのだが…歩いていて一軒のビルの前を通りすがったら、お客さんを送りに出て来た女性がいた。
うーむ、まずまずの点数。
つい…ふらふらと…、ついて行ってしまった。
テキトーに話をして、メアドを交換して…結局、午前まで飲む羽目になって、ホテルに帰ったのは1時近く。
速攻ベッドへ。
メアドをゲットしても再び出雲に行くことなどなかろうに、どこに行っても同じようなことをしているワシである。(笑)
翌朝、目覚めは7時過ぎ。
正直、頭が重い。
しかし今日の予定をこなさなければ、とホテルを出たのは7時40分だった。
2日目の初っ端は出雲大社である。
出雲まで来て大社に寄らないわけにいかないであろう。
大社に着いたが、さすがにこの時間帯だけあって駐車場はフリースペースである。
境内に入って行くと職員も巫女さんも出勤時間だったようである。
巫女さんの後ろ姿が清々しいなー。
とりあえず境内を歩いたのだが、大社の正面参道は素晴らしい。
何が、と言うと、クロマツの並木である。
いちばん大きいのは本殿手前のクロマツ2本か…単体でも十分に天然記念物に指定されるであろう大きさ。
ぼちぼち観光客の姿も増え始めたが、マツに関心を寄せる人はいないようである。(ま、そうだろうな。)
それにしても全国的にマツが枯れてきている昨近、これだけのマツを保存しているとは、さすが出雲大社である。
「出雲大社参道のクロマツ」(幹周4.7m他、樹齢300年以上)
観光気分は爪先ほどで(と言いながら土産を買ってしまったが)、実はワシの目的は大社よりも攝社のこちら。
大社から200mほど東にある命主社(いのちぬしのやしろ)である。
命主社の正式名は神魂伊能知奴志神社(かみむすびいのちぬしのかみのやしろ)で祭神は神皇産霊神(かみむすびのかみ)、天地万物の生出る大本を掌った神である。
「命主社のムクノキ」(幹周5.6m、樹齢伝承1000年以上)
一見枯れているように見えるが…枯れた趣というよりも、むしろ生命の凄まじい迫力を感じさせてくれる樹である。
目通りの部分はともかく、根元の張り出しは幹周の倍くらいはありそうだ。
一部は中空に浮いており、立ち上がって歩き出しそうな感覚に襲われる。
根元の黒い部分は落雷痕ではなく防腐剤が塗られているようである。
まさに命主社にふさわしい風格と言うべきか。
今回の樹行の中でいちばん印象に残った樹。
「峯寺のスダジイ」(幹周9.0m、樹齢不明)
昨日、出雲市に至る際に通った斐伊川沿いの県26を逆行する。
雲南市に入って松江自動車道の高架下で右折。
そのまま山の方に上って行くと峯寺である。
スダジイはどこかな、と思って案内板を見ると、本堂から左手に進んだ観音堂の奥の稲荷神社にあるらしい。
本堂横と観音堂横にスダジイの額があった。
参道の赤い鳥居をくぐって行くとお稲荷さんの奥にスダジイが聳えている。
3幹の巨木であるが全国第8位だけあって、その根元は重厚。
どっしりと構えてお稲荷さんを守っている。
幹の一部は空洞化しているが樹勢は悪くないようである。
「貴船神社のスダジイ・シラカシ」(幹周8.4m、樹齢推定800年以上・幹周4m、樹齢不明))
峯寺を下り、県54を少し北上。
加茂町の南加茂の信号を右折してすぐの右手に貴船神社がある。
社殿の左手に木山さん(木山神社)が合祀されており、その御神木が県天然記念物のシラカシである。
カシにはよくあるタイプで、幹よりも根回りが発達している。
しかし…ケチをつけるつもりはないが、発達した根元の隙間を利用して鳥居をコンクリートで後付けというのは如何なものであろうか。
本末転倒のような気がするのだが。
そしてスダジイは木山さんからさらに左手に上った愛宕さん(愛宕神社)の手前にある。
(シラカシの案内板に注意書きされている。)
こちらも県天然記念物であるが、注連縄がないので御神木ではないのだろう。
比較的低い位置から一気に四方に枝分かれして大きな樹冠を形成している。
一帯はかつてシイの群落があったそうで、昭和8年に神社周辺を公園として整備する際、このスダジイだけを残したとのことである。
樹勢は極めて旺盛なようであるが、根元は根上りして空洞ができている。
樹の南西側が斜面になっているので、樹冠の重みに耐え兼ねていつか倒壊するのではないかと思ったが、実際には大丈夫なのだろう。
そこは小さな店であったが流行っていて、カウンターはワシ一人分しか空いていなかった。
飲んで食べて、ほろ酔いのワシ。
あとはホテルに帰って寝るだけじゃな…と思いながら、足は勝手に出雲市の飲み屋街に向かっていた。
特に目的があったわけではない。
ないのだが…歩いていて一軒のビルの前を通りすがったら、お客さんを送りに出て来た女性がいた。
うーむ、まずまずの点数。
つい…ふらふらと…、ついて行ってしまった。
テキトーに話をして、メアドを交換して…結局、午前まで飲む羽目になって、ホテルに帰ったのは1時近く。
速攻ベッドへ。
メアドをゲットしても再び出雲に行くことなどなかろうに、どこに行っても同じようなことをしているワシである。(笑)
翌朝、目覚めは7時過ぎ。
正直、頭が重い。
しかし今日の予定をこなさなければ、とホテルを出たのは7時40分だった。
2日目の初っ端は出雲大社である。
出雲まで来て大社に寄らないわけにいかないであろう。
大社に着いたが、さすがにこの時間帯だけあって駐車場はフリースペースである。
境内に入って行くと職員も巫女さんも出勤時間だったようである。
巫女さんの後ろ姿が清々しいなー。
とりあえず境内を歩いたのだが、大社の正面参道は素晴らしい。
何が、と言うと、クロマツの並木である。
いちばん大きいのは本殿手前のクロマツ2本か…単体でも十分に天然記念物に指定されるであろう大きさ。
ぼちぼち観光客の姿も増え始めたが、マツに関心を寄せる人はいないようである。(ま、そうだろうな。)
それにしても全国的にマツが枯れてきている昨近、これだけのマツを保存しているとは、さすが出雲大社である。
「出雲大社参道のクロマツ」(幹周4.7m他、樹齢300年以上)
観光気分は爪先ほどで(と言いながら土産を買ってしまったが)、実はワシの目的は大社よりも攝社のこちら。
大社から200mほど東にある命主社(いのちぬしのやしろ)である。
命主社の正式名は神魂伊能知奴志神社(かみむすびいのちぬしのかみのやしろ)で祭神は神皇産霊神(かみむすびのかみ)、天地万物の生出る大本を掌った神である。
「命主社のムクノキ」(幹周5.6m、樹齢伝承1000年以上)
一見枯れているように見えるが…枯れた趣というよりも、むしろ生命の凄まじい迫力を感じさせてくれる樹である。
目通りの部分はともかく、根元の張り出しは幹周の倍くらいはありそうだ。
一部は中空に浮いており、立ち上がって歩き出しそうな感覚に襲われる。
根元の黒い部分は落雷痕ではなく防腐剤が塗られているようである。
まさに命主社にふさわしい風格と言うべきか。
今回の樹行の中でいちばん印象に残った樹。
「峯寺のスダジイ」(幹周9.0m、樹齢不明)
昨日、出雲市に至る際に通った斐伊川沿いの県26を逆行する。
雲南市に入って松江自動車道の高架下で右折。
そのまま山の方に上って行くと峯寺である。
スダジイはどこかな、と思って案内板を見ると、本堂から左手に進んだ観音堂の奥の稲荷神社にあるらしい。
本堂横と観音堂横にスダジイの額があった。
参道の赤い鳥居をくぐって行くとお稲荷さんの奥にスダジイが聳えている。
3幹の巨木であるが全国第8位だけあって、その根元は重厚。
どっしりと構えてお稲荷さんを守っている。
幹の一部は空洞化しているが樹勢は悪くないようである。
「貴船神社のスダジイ・シラカシ」(幹周8.4m、樹齢推定800年以上・幹周4m、樹齢不明))
峯寺を下り、県54を少し北上。
加茂町の南加茂の信号を右折してすぐの右手に貴船神社がある。
社殿の左手に木山さん(木山神社)が合祀されており、その御神木が県天然記念物のシラカシである。
カシにはよくあるタイプで、幹よりも根回りが発達している。
しかし…ケチをつけるつもりはないが、発達した根元の隙間を利用して鳥居をコンクリートで後付けというのは如何なものであろうか。
本末転倒のような気がするのだが。
そしてスダジイは木山さんからさらに左手に上った愛宕さん(愛宕神社)の手前にある。
(シラカシの案内板に注意書きされている。)
こちらも県天然記念物であるが、注連縄がないので御神木ではないのだろう。
比較的低い位置から一気に四方に枝分かれして大きな樹冠を形成している。
一帯はかつてシイの群落があったそうで、昭和8年に神社周辺を公園として整備する際、このスダジイだけを残したとのことである。
樹勢は極めて旺盛なようであるが、根元は根上りして空洞ができている。
樹の南西側が斜面になっているので、樹冠の重みに耐え兼ねていつか倒壊するのではないかと思ったが、実際には大丈夫なのだろう。