巨木探訪:広島県東部〜島根県東部2日目(2)
「佐世神社のスダジイ」(幹周10.9m、樹齢300年未満?)
佐世神社は貴船神社から直線で約4km南東の大東町上佐世にある。
とりあえず神社の隣にある公民館に車を止めたが、表参道は立入禁止。
石段が危ないことになっているのであろう。
裏参道を歩いて上って行ったが、大型車でなければ車でも通行可能。
御神木のスダジイは社殿の右手奥の一段低い位置にある。(参道途中に直接右手に入る道あり。)
元々は4株の樹だったそうであるが、現在は2株を残すのみ。
説明板によるとこのスダジイは「佐世の森」と呼ばれ、枯れては新しく芽吹いて現在は5代目だと言われている。
スダジイの前の広場には土俵があった。
地域住民の拠り所であるのだろう。
周囲の潅木の中にも半分倒壊した大きなスダジイがあった。(最初はこの樹が佐世神社のスダジイかと思った。)
また広場の隅にある直立したスダジイもかなりの巨木である。
「岡村八幡宮のスダジイ」(幹周11.5m、樹齢推定300年)
佐世神社から1.5kmほど南に進み、県176に左折。
上って下って県25に突き当たる手前左手に岡村八幡宮がある。
参道の手前には新しく建てられた公民館があるので、そこに駐車。
スダジイは社殿右手の裏山の斜面に立っている。
この樹も元々は4幹だったが一部が倒壊して2幹となっている。(倒壊痕も生々しい。)
しかも残った幹の片方は激しく傾き、空洞ができてしまっている。
葉は青々としているのだが、いずれは1幹だけになってしまうのではなかろうか。
ここから県25を北上して県24との交差点を右折。
大東の町並みの北側に「万福寺のスダジイ」があるのだが、時間の関係で省略。
さらに東に進む。
「海潮のカツラ」(幹周20.9、樹齢推定300年以上)
海潮温泉を過ぎて1.5km、赤川を渡る小さな橋の手前を右折して細い道に入ると右手に日原神社がある。
カツラは御神木で国天然記念物、道路より一段高い神社の石垣の上に立っている。
古いカツラによく見られるように、このカツラも主幹を失い株立ちになっているのだが、幹周20mという数字はちょっと大げさではないかと思う。
根元は岩の上に乗っている。
一般的にカツラは清流のある山中に育成する樹なので、これほど民家の近くにあるのは珍しい。
カツラの下方には神社の由緒に関係する「産湯の池」があるので、おそらくこの水脈で育ったのであろう。
雄株なので毎年3月20前後の若芽が膨らむ頃の僅かな期間のみ紅い雄花が咲くそうである。
残念ながら、私は少し遅かったようだ。
写真を撮っていると、老夫婦が開花を見に立ち寄られた。
おまけであるが、この神社には天候の具合で周囲の景観を映し出す『鏡の岩』がある。
一見何の変哲もない岩なので「へぇ〜!」という感じ。
「志多備神社のスダジイ」(幹周11.4m、樹齢不明) 日原神社から1kmほど東で国53に右折、山越えをして松江市に入る。
八雲町熊野の『森脇』のバス停の先で広域農道に右折し八雲町西岩坂へ。
農道から一般道に下りて200mほど南に行くと志多備神社の広い駐車場があり、そこから神社へと遊歩道が作られている。
案内に従って社叢右手から境内に近づいて行くと、左上方に国天然記念物のスダジイが見える。
この樹も今回の樹行のメインのひとつ、スダジイとしては全国一の巨樹である。
あらっ、全国一は鳥取県の「伯耆の大シイ」では?
実はこの2本、奇しくも幹周が同じなのである。
樹下まで行くと、うーん、さすがにでっかい。
幹は地上3mくらいで9本に分かれ(1本は枯れている)、四方に思い切り枝を広げている。根元には幾重にも注連縄が巻かれ、注連縄と言うより腰蓑状態。
さらに注連縄の一部は幹の分かれ目に伸び、そこには藁の魔法陣(?)のような物が置かれ何やら呪術的な雰囲気さえある。
これはまさに1本にして巨大な杜。 数百年に亘って人々の畏怖と信仰の対象であり、また守り神であったことがひしひしと感じられる。
(私的には「伯耆の大シイ」の方が感動が大きかったが…)
志多備神社には参道にも幹周6mのスダジイがあるのだが、うっかりしてこちらは見逃してしまった。
佐世神社は貴船神社から直線で約4km南東の大東町上佐世にある。
とりあえず神社の隣にある公民館に車を止めたが、表参道は立入禁止。
石段が危ないことになっているのであろう。
裏参道を歩いて上って行ったが、大型車でなければ車でも通行可能。
御神木のスダジイは社殿の右手奥の一段低い位置にある。(参道途中に直接右手に入る道あり。)
元々は4株の樹だったそうであるが、現在は2株を残すのみ。
説明板によるとこのスダジイは「佐世の森」と呼ばれ、枯れては新しく芽吹いて現在は5代目だと言われている。
スダジイの前の広場には土俵があった。
地域住民の拠り所であるのだろう。
周囲の潅木の中にも半分倒壊した大きなスダジイがあった。(最初はこの樹が佐世神社のスダジイかと思った。)
また広場の隅にある直立したスダジイもかなりの巨木である。
「岡村八幡宮のスダジイ」(幹周11.5m、樹齢推定300年)
佐世神社から1.5kmほど南に進み、県176に左折。
上って下って県25に突き当たる手前左手に岡村八幡宮がある。
参道の手前には新しく建てられた公民館があるので、そこに駐車。
スダジイは社殿右手の裏山の斜面に立っている。
この樹も元々は4幹だったが一部が倒壊して2幹となっている。(倒壊痕も生々しい。)
しかも残った幹の片方は激しく傾き、空洞ができてしまっている。
葉は青々としているのだが、いずれは1幹だけになってしまうのではなかろうか。
ここから県25を北上して県24との交差点を右折。
大東の町並みの北側に「万福寺のスダジイ」があるのだが、時間の関係で省略。
さらに東に進む。
「海潮のカツラ」(幹周20.9、樹齢推定300年以上)
海潮温泉を過ぎて1.5km、赤川を渡る小さな橋の手前を右折して細い道に入ると右手に日原神社がある。
カツラは御神木で国天然記念物、道路より一段高い神社の石垣の上に立っている。
古いカツラによく見られるように、このカツラも主幹を失い株立ちになっているのだが、幹周20mという数字はちょっと大げさではないかと思う。
根元は岩の上に乗っている。
一般的にカツラは清流のある山中に育成する樹なので、これほど民家の近くにあるのは珍しい。
カツラの下方には神社の由緒に関係する「産湯の池」があるので、おそらくこの水脈で育ったのであろう。
雄株なので毎年3月20前後の若芽が膨らむ頃の僅かな期間のみ紅い雄花が咲くそうである。
残念ながら、私は少し遅かったようだ。
写真を撮っていると、老夫婦が開花を見に立ち寄られた。
おまけであるが、この神社には天候の具合で周囲の景観を映し出す『鏡の岩』がある。
一見何の変哲もない岩なので「へぇ〜!」という感じ。
「志多備神社のスダジイ」(幹周11.4m、樹齢不明) 日原神社から1kmほど東で国53に右折、山越えをして松江市に入る。
八雲町熊野の『森脇』のバス停の先で広域農道に右折し八雲町西岩坂へ。
農道から一般道に下りて200mほど南に行くと志多備神社の広い駐車場があり、そこから神社へと遊歩道が作られている。
案内に従って社叢右手から境内に近づいて行くと、左上方に国天然記念物のスダジイが見える。
この樹も今回の樹行のメインのひとつ、スダジイとしては全国一の巨樹である。
あらっ、全国一は鳥取県の「伯耆の大シイ」では?
実はこの2本、奇しくも幹周が同じなのである。
樹下まで行くと、うーん、さすがにでっかい。
幹は地上3mくらいで9本に分かれ(1本は枯れている)、四方に思い切り枝を広げている。根元には幾重にも注連縄が巻かれ、注連縄と言うより腰蓑状態。
さらに注連縄の一部は幹の分かれ目に伸び、そこには藁の魔法陣(?)のような物が置かれ何やら呪術的な雰囲気さえある。
これはまさに1本にして巨大な杜。 数百年に亘って人々の畏怖と信仰の対象であり、また守り神であったことがひしひしと感じられる。
(私的には「伯耆の大シイ」の方が感動が大きかったが…)
志多備神社には参道にも幹周6mのスダジイがあるのだが、うっかりしてこちらは見逃してしまった。