巨木探訪:和気町(1)〜作東町(1)
今回の探訪は作東町南部から美作町である。
探訪を始めて間もない頃、とりあえず巨木が見たい一心から「横川のムクノキ」(英田町)を目指し、ついでに「青木のシイノキ」と「長内のムクノキ」(美作町)を見てきたのだが、この時はろくに事前調査もせずに出かけたので、ずいぶんと沿道の巨木を見逃してしまった。
今にして思えば、随分と稚拙な探訪と言うか行き当たりばったり的で、装備も戦略も無くして戦に行くようなものだった。
今回はそのリベンジというわけである。
そうは言っても、未だに所在のはっきりしない樹もコースに含まれているのだが、これはまぁ致し方ない。
そして作東町に向かうついでに、やっと所在地がほぼ特定できた和気町の「日笠下のムクノキ」に会いに行こうと思った次第である。
大まかなルートとしては和気町から県46を北上して作東町に入り、国179に当たったところで西に戻り、最後は国313で帰途に着くという前回とほぼ同じコースである。
なお作東町の樹は南部と北部に偏在しており、北部まで回るには時間が足りないので今回は南部のみである。
予定より出発時間が遅れて家を出たのは午後1時、まずは和気町に向かい県46に入る。
3kmちょっと北上すると日笠下になるのだが、ここの山崎地区に「日笠のムクノキ」がある。
地図で言えば左手から県414が分岐するところで日笠川の川向うである。
ピンポイントで所在地が分かっていたわけではないが、Yahoo地図の拡大写真で当たりをつけておいたところ、川の小さな橋を渡って地区内に入ったらムクノキはすぐにわかった。
近くの川沿いに広いスペースがあったので車はそこに駐車。
樹は日笠下公民館のすぐ傍らにあり、樹齢約400年。
根の張りが非常にしっかりしており重量感がある。
しかしよく見ると部分的には空洞ができており、一部はヨコヅナサシガメの巣になっているようである。
この樹は地元では「お姫様のムクノキ」と呼ばれており、戦国時代に宇喜多氏に滅ぼされた天神山城主浦上氏のお姫様が下山崎の洞窟に隠れていたが亡くなったので、この地に祀ったということである。
(山陽新聞夕刊2001年1月〜2002年8月連載『巨樹』のスクラップによる)
樹下に見える倉庫のような建物が祠であり、ここに『大峯天王』『山東様』とともに『御姫様』が祀られている。
大峯天王というのは牛頭天王のことであるが山東様は何の神様かわからない。
この地の氏神様なのだろうか…?
見ようによっては3軒1棟の長屋に見えないこともない。
樹の写真を撮っていると、通りすがったおじさんが「大きな樹じゃろう。」と声をかけてくれた。
地元のシンボルのような樹なのであろう。
県46を北上して吉永町に入る。
笹目地区で以前探訪した「愛宕のエノキ」にちょっとだけ寄る。
前回は夕暮れだったので昼間の姿も見ておこうという訳だ。
さらに北上し県90に当たったところで左折。
そのまま進み、英田町の国際サーキットの横を通って横川に下りる。
少し東に戻れば「横川のムクノキ」があるのだが、今回は無視して県46を北上。
相変わらず細い道である。
3kmほど進んだところ、万善地区で道路左手に高い樹が見える。
本日2本目は「天神社のモミノキ」。
神社の入口にはモミの解説から始まって、この地区特産の『万善カブラ』の話まで書いてある丁寧な案内板があった。
樹高があり非常に目立つ樹であるが、近づいてみると一部の枝が折れている。
雪害にでも遭ったのであろうか。
探訪を始めて間もない頃、とりあえず巨木が見たい一心から「横川のムクノキ」(英田町)を目指し、ついでに「青木のシイノキ」と「長内のムクノキ」(美作町)を見てきたのだが、この時はろくに事前調査もせずに出かけたので、ずいぶんと沿道の巨木を見逃してしまった。
今にして思えば、随分と稚拙な探訪と言うか行き当たりばったり的で、装備も戦略も無くして戦に行くようなものだった。
今回はそのリベンジというわけである。
そうは言っても、未だに所在のはっきりしない樹もコースに含まれているのだが、これはまぁ致し方ない。
そして作東町に向かうついでに、やっと所在地がほぼ特定できた和気町の「日笠下のムクノキ」に会いに行こうと思った次第である。
大まかなルートとしては和気町から県46を北上して作東町に入り、国179に当たったところで西に戻り、最後は国313で帰途に着くという前回とほぼ同じコースである。
なお作東町の樹は南部と北部に偏在しており、北部まで回るには時間が足りないので今回は南部のみである。
予定より出発時間が遅れて家を出たのは午後1時、まずは和気町に向かい県46に入る。
3kmちょっと北上すると日笠下になるのだが、ここの山崎地区に「日笠のムクノキ」がある。
地図で言えば左手から県414が分岐するところで日笠川の川向うである。
ピンポイントで所在地が分かっていたわけではないが、Yahoo地図の拡大写真で当たりをつけておいたところ、川の小さな橋を渡って地区内に入ったらムクノキはすぐにわかった。
近くの川沿いに広いスペースがあったので車はそこに駐車。
樹は日笠下公民館のすぐ傍らにあり、樹齢約400年。
根の張りが非常にしっかりしており重量感がある。
しかしよく見ると部分的には空洞ができており、一部はヨコヅナサシガメの巣になっているようである。
この樹は地元では「お姫様のムクノキ」と呼ばれており、戦国時代に宇喜多氏に滅ぼされた天神山城主浦上氏のお姫様が下山崎の洞窟に隠れていたが亡くなったので、この地に祀ったということである。
(山陽新聞夕刊2001年1月〜2002年8月連載『巨樹』のスクラップによる)
樹下に見える倉庫のような建物が祠であり、ここに『大峯天王』『山東様』とともに『御姫様』が祀られている。
大峯天王というのは牛頭天王のことであるが山東様は何の神様かわからない。
この地の氏神様なのだろうか…?
見ようによっては3軒1棟の長屋に見えないこともない。
樹の写真を撮っていると、通りすがったおじさんが「大きな樹じゃろう。」と声をかけてくれた。
地元のシンボルのような樹なのであろう。
県46を北上して吉永町に入る。
笹目地区で以前探訪した「愛宕のエノキ」にちょっとだけ寄る。
前回は夕暮れだったので昼間の姿も見ておこうという訳だ。
さらに北上し県90に当たったところで左折。
そのまま進み、英田町の国際サーキットの横を通って横川に下りる。
少し東に戻れば「横川のムクノキ」があるのだが、今回は無視して県46を北上。
相変わらず細い道である。
3kmほど進んだところ、万善地区で道路左手に高い樹が見える。
本日2本目は「天神社のモミノキ」。
神社の入口にはモミの解説から始まって、この地区特産の『万善カブラ』の話まで書いてある丁寧な案内板があった。
樹高があり非常に目立つ樹であるが、近づいてみると一部の枝が折れている。
雪害にでも遭ったのであろうか。