巨木探訪:作東町(2)
天神社から2kmほど山を下ると右手に柿ヶ原地区に入る道がある。
ここには「久保のクリ」と「山の神のカゴノキ」という樹があるのだが、所在地はわかっていない。
とりあえず地区内に入りまっすぐ走って行くと道路右手に天神社で見たものと同じような案内板があった。
少し道幅のあるところに車を停め降りて読んでみると、確かに両方の樹のことが書いてある。
しめた、と思ったのだが…樹の写真まで載せてあるにもかかわらず、肝心の所在地はまったく書かれていない。
せめて略図でも描いておいてくれたらよさそうなものを、何と不親切な案内板であろう。
周辺を見回してもそれらしき樹は見当たらない。
あきらめるべきか、と、途方に暮れていると、近くの農家の奥さんが通りかかった。
ここは勇気を出して尋ねてみよう。
「すみません。ここに書いてあるカゴノキとクリはどこにあるのですか?」
「ん、う〜んと、カゴノキはな、あそこに赤い屋根の家が見えましょう?あそこの上にもうひとつ見える家の間を通って山の方に上るんじゃ。」
「で、クリは?」
「クリはなぁ、ちょっと道が違うんじゃけど…」
何だか歯切れが悪い。
早くこの場を離れたいのだろうか…
先を急ぎたい私はクリもそちらの方向にあると早合点してしまった。
「じゃ、とりあえずあそこを上って行ってみます。ありがとうございました。」
そして赤い屋根の家の横を登ると『山の神のカゴノキ』という手書きの標識があった。
しかしこれだけではどっちの方向なのか定かでない。
とりあえず山の上に向かえばいいのだろうと上って行ったところ、200mほど行った所で山道の脇に町指定を示す立杭があった。
しかし周辺は藪である。
おそらくはこの藪の奥にあるのではないか、と思って左手の藪の中に入って行ったところ、5mほどの場所にカゴノキが見つかった。
カゴノキは幹周で言えばちょっと巨木には足らないが、探し当てた嬉しさはひとしおであった。
それにしても、樹の周囲は一応簡単に下刈りはしてあるものの、藪に入っていく足元を何とかしてもらえないものだろうか。
せっかく立杭があるのだから、もうちょっと入口をわかりやすくして欲しいものである。
次はクリであるが、これも何か標識があるのではないかと道を下りながら見回してみたが、何も見つからない。
さらに下ると傍らに大きな看板があったので近づいてみると、それは『山の神のカゴノキ』と大書された看板だった。
立派な看板であるが、間道に入ったところに立てても土地勘の無い人に発見しろということ自体、無理である。
お役所のやることは理解できない…。
しかしこれがあるということはクリの看板もある可能性がある。
車に戻って少し奥の方まで進んでみたが…やはり看板もクリも発見することはできなかった。
悔しいが致し方あるまい。
ここには「久保のクリ」と「山の神のカゴノキ」という樹があるのだが、所在地はわかっていない。
とりあえず地区内に入りまっすぐ走って行くと道路右手に天神社で見たものと同じような案内板があった。
少し道幅のあるところに車を停め降りて読んでみると、確かに両方の樹のことが書いてある。
しめた、と思ったのだが…樹の写真まで載せてあるにもかかわらず、肝心の所在地はまったく書かれていない。
せめて略図でも描いておいてくれたらよさそうなものを、何と不親切な案内板であろう。
周辺を見回してもそれらしき樹は見当たらない。
あきらめるべきか、と、途方に暮れていると、近くの農家の奥さんが通りかかった。
ここは勇気を出して尋ねてみよう。
「すみません。ここに書いてあるカゴノキとクリはどこにあるのですか?」
「ん、う〜んと、カゴノキはな、あそこに赤い屋根の家が見えましょう?あそこの上にもうひとつ見える家の間を通って山の方に上るんじゃ。」
「で、クリは?」
「クリはなぁ、ちょっと道が違うんじゃけど…」
何だか歯切れが悪い。
早くこの場を離れたいのだろうか…
先を急ぎたい私はクリもそちらの方向にあると早合点してしまった。
「じゃ、とりあえずあそこを上って行ってみます。ありがとうございました。」
そして赤い屋根の家の横を登ると『山の神のカゴノキ』という手書きの標識があった。
しかしこれだけではどっちの方向なのか定かでない。
とりあえず山の上に向かえばいいのだろうと上って行ったところ、200mほど行った所で山道の脇に町指定を示す立杭があった。
しかし周辺は藪である。
おそらくはこの藪の奥にあるのではないか、と思って左手の藪の中に入って行ったところ、5mほどの場所にカゴノキが見つかった。
カゴノキは幹周で言えばちょっと巨木には足らないが、探し当てた嬉しさはひとしおであった。
それにしても、樹の周囲は一応簡単に下刈りはしてあるものの、藪に入っていく足元を何とかしてもらえないものだろうか。
せっかく立杭があるのだから、もうちょっと入口をわかりやすくして欲しいものである。
次はクリであるが、これも何か標識があるのではないかと道を下りながら見回してみたが、何も見つからない。
さらに下ると傍らに大きな看板があったので近づいてみると、それは『山の神のカゴノキ』と大書された看板だった。
立派な看板であるが、間道に入ったところに立てても土地勘の無い人に発見しろということ自体、無理である。
お役所のやることは理解できない…。
しかしこれがあるということはクリの看板もある可能性がある。
車に戻って少し奥の方まで進んでみたが…やはり看板もクリも発見することはできなかった。
悔しいが致し方あるまい。