津山市
巨木探訪:津山市(2)
国53に出て少し戻り『一方』の信号を右折。
新境橋を渡って国179に突き当たる手前の道を左折し、旧い二宮の町中に入る。
1kmほど西に進み、国53バイパスの高架をくぐった先の右手の道路脇に「宇那堤森(うなてがもり)のムクノキ」(市指定、名木百選)がある。
案内板によると、昔は此の辺り一帯は鬱蒼とした水辺の森であったが宇喜多氏によって伐採され、このムクノキ1本だけが残ったということである。
それにしても樹齢700年のこの樹はすごい。
3方に向かってそれぞれが勝手に伸びたような主幹は先の方でさらに捩れ、あたかも八叉の大蛇、はたまたキングギドラを連想させる。
そもそもこの樹、根元はひとつなのかそうでないのか…?
最も太い主幹は幹が裂け穴が開いて向こうが透けて見える始末、それでも生々としている様には感動を覚える。
眺めていて飽きない樹である。

           ムクノキ
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さて次は一宮。
国179に出て3kmほど東進し、左手にカメラのキタムラがある角を左折して県68に入る。
市内の県道にしては比較的細い道を北上して行くと2kmほどで中山神社に着く。
(県68は神社の手前200mで右手にそれるのだが直進。)
中山神社は1300年の歴史を持つ国弊中社であるが、神社の手前左手の道路脇に柵に囲まれて「祝木(いぼぎ)のケヤキ」(市指定、名木百選)がある。
樹齢は800年、ほとんど主幹のみのような樹である。
どっしりとした主幹は歴史の重みを感じさせるのだが、そこから枝がひょろひょろと伸びた様はどこかユーモラスでもある。
何だかこんな怪獣がいたよなぁ…と思ってしまう愛嬌のある樹である。

                ケヤキ

神社の鳥居をくぐるとすぐ左手に樹齢500年のムクノキがある。
こちらは指定ではないが名木百選。
案内板には『祝木と共に中山神社の社叢を代表する木である』と書かれている。

                ムクノキ
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実は中山神社にはもう1本名木百選の樹がある。
本殿裏手の方にあるイチョウがそうなのだが、うっかりしていて見逃してしまった。

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